2017-06

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(負の数)×(負の数)=(正の数)、(モヤモヤ)×(不透明)=(突き抜けるような青空)?



   
 英国の、EU離脱をめぐる国民投票については、その投票結果について予想が的中した。あのとき、株価の急落に慌てた人たちも少なくなかったと思えるが、対処済みであった自分は「この急落時こそ“買い”のタイミング。不透明感が長く続きはしようが、しかし、世の中の状況が急速に悪くなるわけでもないし、ヨーロッパからの影響がすぐには及ばない銘柄である限りは安心して買っていける」と見込んでそのようにした。   
 長期保有に向いた銘柄を中心に選んだのであったが、その後、よろしきあんばいに値上がりもし、結局はあれもこれもと売却し、保有銘柄・保有株数はグンと減ってしまった。利益を得るという点では満足いくものではありながらも、しかし、「カネを休ませている/遊ばせている(金利だって低いこの時代に!)」という状況は寂しくもあり、心を落ち着かなくさせる。   
   
 というわけで「良さそうな銘柄を再び選び出す」ということをしながら、それらの株価の下がるタイミングを待っていたのであるが、やはり優良な企業のものはなかなか下がらず、むしろ安定的に株価は上がっていき・・・買いタイミングをつかめないで来た。   
 「安いときに買う、それが鉄則ではないか!」と、はやる心を抑えて待った。   
   
 「米国の大統領選でトランプ氏が選ばれることになれば、そのとき株式市場にはショックが走るであろう、そこが大チャンス」と、自分の中で期待は高まっていた。   
 しばらく前からテレビでは「大統領選も近づきました・・・云々・・・ここで、両候補のこれまでの演説など振り返ってみましょう」などということをやっていた。それを見ていて、トランプ氏について自分が抱いている印象が変化していることを改めて認識させられた。   
 以前はトランプ氏について「うおっ、とんでもないことを平気で言い放つ人物だな」と、日本や日本経済への影響、アメリカの社会・政治に与えるインパクトに警戒と不安を覚え、そしてまた「こういう人、好きじゃないな」とも思ったのであるが、ここ最近はむしろ「選挙票を得るために人々の不満をあぶりだして代弁するみたいな戦略でもあろうけど、しかし、ともかく、これだけ自由に言ってのけるのは大したものだな」と、感心もしたのである。「言ってはいけないこと」等々を堂々と言うという、その、「優等生、模範的人物、お利口さん、世評に対して神経過敏な人」でない姿に、一言では表現しにくい魅力を覚えるに至った。   
 筆者などは「マナーの悪い外国人旅行者には、べつだん日本好きになってくれなくてもよいし、リピーターになってくれなくて結構」とか、「いくらお客様は神様、たくさん買い物してくれるのが上客と考えようと、マナーの悪い客に注意もしないデパートやスーパーやドラッグストアについては、俺は今後はその店で買い物しないからなって気分になる」とか、「日本での旅行の記念にと、家族揃っての写真を撮って欲しいと近寄って来た外国人旅行者がいたが、俺はあの人種が嫌いだから首を横に振って通り過ぎた。べつに日本で良い思い出をつくってくれなくても結構。もちろん東京オリンピックのときにも来て欲しくない」、「技能実習生として来日したあとに行方をくらます不法滞在外国人について、一般人から通報を寄せてもらう有効手段は研究すれば必ずある筈。彼らはやがて低賃金・劣悪待遇で働きながら隠れ住み続けることとなり、日本社会への不満分子となる・犯罪者予備軍ともなる危険な存在である、いくばくかの報奨金を設定してでも通報制度を活用し、とにかく摘発、本国への送還などが為されることが必要である。そも彼らには合法的に稼いだあと/用が済んだら帰国してもらわないといけない」等々の発言をしているが、これに類したこと、あるいはそれ以上に過激な言葉を、しかるべき立場の人が発するというのはなかなか容易なことではあるまい・・・。   
   
 新しい大統領が、本心として日本や日本人・日本企業のことをどう思っているか、また、今後の米国政治、日米関係がどうなっていくか等の不安もありはするが、共和党、そして大統領のブレーンがどういう働きかけをするか等のこともあり、そんなにムチャクチャな突っ走り方をしないのではないかという気もするのである。また、「ビジネスの世界で生きてきた・鍛えられてきた人、その方面でのセンスが培われている人」であることに魅力を感じる・・・しかし、これは同時に、そういうキャリアを持つ有力政治家がいない日本について心配してしまうことにもつながるけれども。新大統領が強いアメリカを目指すことが「閉鎖的なアメリカ」の面を持つ可能性もあろうが、繁栄の恩恵が日本企業にも巡ってくる可能性もまた否定できまい。   
   
 デフレ脱却できていない日本、モヤモヤと閉塞感すらある日本、そして、政策が不透明な新大統領・・・それらがやがて、どのような相乗効果を生むかは分からないものの、もしかしたら明るい将来へとつながっていくかも知れないではないか。先々のことは分からないものだ。   
   
   
 大統領選挙の開票が進むにつれ日本の株式市場は大荒れして急落した。「チャンス!」と思い、昼休み、12時半から物色し・・・最初は「あれ? この銘柄、むしろ昨日より上がっているではないか」とか「先日の業績予想からすればただでさえもっと下げていて欲しかったのに、まだこれしか下がってないのかよ」というものもあったが、幾つかの銘柄は納得できる株価水準で買うことができた。   
 銘柄選びに時間の余裕がなかったので、当初の心積もりより多い株数を買ってしまったものもあって、それについては値を戻した(上がった)翌日(つまり本日)に一部を売って保有量を減らした(それらについては約定ベースでも受渡日ベースでもわずか1日保有ということになるが)・・・「昨日に買えなかった他の銘柄も買おう」との思惑もあったが、株価がしっかり戻ってしまっていて諦めた、というか、冷静な心で控えた。   
 今回も「長期保有に適した銘柄」に徹した買い物をしたけれども、もしかするとまた短期に売るかも知れない。   
 今年はもうこれほど大きなチャンスや株価乱高下は見られないのだろうか? いや、乱高下の機会はたくさんあるものと想像する・・・ただ、今後は、下落した場合に株価が戻るまでに少し日数がかかるようになってくるのだろうか? 警戒しつつも、同時にまた、ワクワク感もあることを否定できない。   
   
   
   
 気分としてベートーヴェンのピアノ・コンチェルト「皇帝」が聴きたくなったし、それからまた、いつもはなかなか聴こうとしないベートーヴェンの「第九」も、と思い立った。   
   
 冒頭の写真は、グルダ/セル/VPOのライヴで「皇帝」、ブルックナー第3番、アイネ・クライネ・ナハトムジーク、ウォルトン作曲「ヒンデミットの・・・」が収録されたDVDと、そして、セル/ニュー・フィルハーモニア管のライヴでベートーヴェン第8番・第9番のCD。   
 いずれも約50年前の演奏記録で音声もモノラル(DVDの映像はモノクロ)ではあるが、演奏が素晴らしい。   
   
 「皇帝」についてはDVDとCDのセット商品の形で Andante レーベルからリリースされたこともあってそれも持っているが、しかし、その商品も、そして写真のDVDも、現在ではどうも廃盤になってしまったようで残念である。   
   
 たとえばこの「皇帝」とか、あるいは、うーん、チェコ・フィルとのライヴ(ルツェルン)でのドヴォルザーク第8番などは、それらの曲の正規セッション・レコーディング(ソニーやEMIから発売されている)を上回るかも知れない魅力を有しており、セル・ファン必携と評しても過言ではないように思う。   
   


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