2017-08

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秋深し  隣は何を  問ふ人ぞ

   
    
 1)  名月を  撮ってくれろと  泣く子かな   
   
 2)  松茸を  添えてくれろと  蓮(はす)の花   
   
 3)  ローソンで  買い物せるは  キリン・ラガー   
   
   
 上の1の俳句は、「月を写真に撮ってくれ」とせがむ子供の様子を詠んだもの。   
   
 続く2は、季語が2つになってしまったかも知れないが。   
 ここに「蓮」とは、ロータス社の「ロータス1-2-3」という、昔ヒットした表計算ソフトを意味する。これを日本語環境で使用するのにたとえば「松茸」というFEP(今で言うIMEみたいなもの)を組み込む必要があった。   
   
 最後の3については、「買い物せしは」とするのが自然ではないかとの意見もあろうが、過去を表す「き」でなく完了を意味する「り」の連体形を用いて「買い物せるは」とする必要がある。なぜなら、この句は、「いまジョージ・セルが生きていて来日し、束の間のオフタイムに街中でコンビニに寄るとしたら、どこで何を買うだろうか」という架空の設定で詠まれたものである。洒落として「せる」という言い回しが含まれるのが望ましいのである。   
   
 なぜローソンなのか? ローソンはもともと、アメリカではオハイオ州でおいしい牛乳を扱う店として始まったらしい(ゆえに、ミルク容器をあしらったデザインが使われている)。クリーヴランドを生活の本拠とし、ものの味にもうるさく、また、オハイオ州内の大学その他におけるクリーヴランド管コンサートでも当然ながら指揮をとったセルも、きっとローソンの店舗を目にしたことがあったろう。   
 そしてまた、セルは日本のビールとしてキリンのブランドを知っていたようだし。   
 という次第であるから、日本のコンビニに寄るとすれば名前になじみのあるローソンに立ち寄り、そして、キリンのビールを買い求めたであろう・・・というわけ。2社とも三菱と関係を持つ企業であるのは、不思議な偶然であるが、ま、どうでもよい。   
   
 ローソンは "Lawson" と綴るから、「 "son-in-law" という言葉と関係があるのか、それとも、これと同義語か?」と言った知人がいるが、違うのではないかと筆者は思う。普通に素直に考えればよいのではないか・・・つまり、リチャードの息子が "Richardson" を名乗り、ジョンやスミスの息子らが "Johnson" や "Smithson" を名乗ったように、ローという名前を持つ人物の息子がいつの時かに "Lawson" と名乗り始めたのではあるまいか。   
   
   
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 「リンゴが赤くなると(赤く色づく季節になると)、医者が青ざめる」   
   
 ・・・海外には上のような諺があるらしいのだが、もともとの外国語での表現・言い回しがどうであるのか知らない。医者が青ざめるというのは、皆がリンゴを食べると健康増進につながり、すると「医者いらず」の状況になって収入源につながるということであろう。   
   
 居酒屋で同席することあった或る人が「この言葉を英語に直すとこうなる」ということで英訳を試みてそれを見せてくれたことがあるが、筆者、これは違うのではないかと応じた・・・「青ざめる」の「青」をブルーと訳してあったからである。   
 ここはやはりペイル ("pale") が適当ではあるまいかな。   
   
 相手は「このペイルという言葉、すっかり忘れていた。言われてみればこんな語があったな。あなた、よく、すぐにこの言葉が出て来るね」と言ったので、「ビールのペール・エールという言葉をしょっちゅう目にしているからたまたまで、それだけのことだ」と答えることにした。   
 が、本当のことを言えば・・・こういう次第である: クラシック音楽ファンで中世・ルネサンス・バロックなどの音楽にも多少はなじんでいる人ならば、学校で "pale" という語を教わったときに「ス・ラ・ファセ・パル」という曲と組み合わせてこの単語、そのイメージをしかと記憶にとどめたというケースが多いのではないか・・・この曲の「パル」が、おそらく、英語のペイルに通じるものではないかと思いながら。   
 曲名をフランス語に改めると "Si la face est pale" ( "a" の上に付くアクサン・シルコンフレクスについては、文字化けを避けるため省略して表記)であろうが、ゲルマン語にせよラテン語系言語にせよ、英語との関連を意識しながら言葉を覚えることが効率よいということを改めて実感できるところである。   
   
   
   
 ・・・・・・・・・・・・・・・   
   
   
 秋になると、「今年は医療費の支出が多くなっている。来年の確定申告で医療費控除をしたいが、どういう具合に領収証などを集めていけばよいか?」の相談が寄せられるようになる。あるいは、もう少しあとになると、「副業による所得があるが、確定申告しなくてはいけないか?」などの相談も。   
   
 ・・・この種の相談は、昔の筆者も、そして今の若手の経理部門スタッフも、原則として「人事部の給与担当者のところへ行ってくれ」と対応することとしている。人それぞれに所得の状況、家族構成、家族の所得状況、その他の状況・条件がマチマチで、相談された「部分」以外の所得控除・税額控除項目などもまたマチマチで、結局、個々人のケースに即した正解は給与担当者からのほうが得やすいのだ。疑問解決・正解入手の近道である。   
   
 シーズンを問わず、経理・財務部門は基本的に部外者がデスク周辺にまで立ち入って来ることを好まない。情報ファイアウォール的なことが確保されないと困るからである。まだ公表に至っていない業績速報値資料やら決算発表資料類の原稿、あるいは社債発行関連書類やらが机の上に乗っていたりもするから、社内の人間であれ保険のオバチャン(或る程度の年齢までは「生保レディ」とも呼ぶ)であれ、そこらを歩き回られて見られては困るのだ(インサイダー取引事件その他のトラブルの誘引になりかねない)。   
   
 が、自身や家族の健康状態についても、ましてや副業についても、人事部には知られたくないというのがあって、そういう人たちは「ならば、数字と税金の関係だから経理部門へ相談しよう」との行動に出る。そこで今度は「人事部へ出向くのがイヤならば、税務署(事例によっては市区町村役場の住民税関係部署)へ行けば相談に乗ってくれるよ。怖がらなくても大丈夫だよ」と言うことになるのだが。人事部と、そして税務署などと、どちらの敷居が高いかは、これは人によるであろうか。   
   
 「人事部に出向いてプライベート的なことをいろいろ話すのはどうも」という抵抗感も理解は出来るけれども、しかし、医療費や通院交通費の資料類を日にちごと整理・人別の整理もせずドサッと広げられて「これ、みんな、医療費控除の対象に出来る?」と判断を仰がれても、タクシー利用日が通院日と合致しているかとか(なお、タクシー料金は医療費控除が認められる場合とそうでない場合とがある)、入院治療費の領収金額に含まれているレンタル・パジャマ料金や散髪理容料金の扱いとか、ほか、病院売店で買ったリハビリ・シューズの領収証、リポビタンDの領収証やらについてあれこれ説明していたら、相談されるこちらが本来の業務に充てる時間は奪われてしまうのだ。とはいえ、「給与担当者が懇切丁寧に相手すべき」というのも酷であるから、人事部などにあっては国税庁などの発行する解説冊子を備えて相談者に渡す・読ませるという対応が合理的と言えよう。   
   
   
 副業についての相談者は大抵、「“確定申告しなくてもよい”と回答してくれないかなあ」の気持ちを持ってやって来る。   
 しかし、こちらとしては次のように答える:   
   
 「副業については事前に所属長その他の了解を得ておくこと。書面で伺いをたてて、その書面上に承認のサインを得ておくのが望ましいし、何かのときに身を守ってくれる。所得というものは、それが本業に基づこうが副業によるものであろうが給与所得のすべて、また、事業所得、一時所得、雑所得などなどすべてを自分で把握しきり、原則的にすべてを確定申告する気持ちでいて、しかしながら、ラッキーにも一定条件の場合には申告に含めなくてよいとか、特別控除枠があるとかする場合があるからそれを手引き(国税庁その他の発行する解説資料)でチェックすべし」   
   
・・・こんな回答としている。そして、やはり人事部の給与担当者のところへ行くように促すわけである。   
   
 副業は、就業規則の文言にもよるが、そこでたとえ許可がおりる可能性が示唆されていても、現実に上司からの承認を得るのは骨が折れることも多かろう。しかし、丁寧に理解を得る努力をすべきであると考える・・・例えば「残業を求められない今の環境をありがたいこととは考えますが、そのぶん収入/所得も伸びないことから子供の教育内容の充実、また、将来への備えを十分にしていけない点が不安の種となっており、就業時間外の副業に従事することを了解いただけますようお願い申し上げます。疲労その他を原因として何かしらのご迷惑をお掛けすることのないよう努めます」的なお願い文書とする・・・間違っても「レジャーや遊びに回すカネが足りないから」みたいなニュアンスを含めないことである。ケースによっては「おんなじ仕事してるのにさあ、子持ちの連中には出てる扶養家族手当は自分には出ねーし、税などの負担も彼らは軽減されてるし、でも要するに俺だけ安く働かされたうえに税金などでも目一杯搾り取られててさ、やってらんねーよ、副業くらい認めろよなー」みたいな訴えを含めてもよいかも知れない・・・ただし、評価されるだけのきちんとした実力・実績を備えている場合には、という条件はつくけど。   
   
   
 相談者は対・人事部でのプライバシーを気にするけれども、しかし、こちらだって色々と確認しているうち、「あれ、この女性、何年か前に結婚したのを覚えてはいるが、今は“寡婦”に該当するんだな」とか、「子供が3人もいたのかあ」などとハッとさせられることもあり、すると微妙に「知らないほうがよかったかな」と思うことがあるし、「何やかやの個人情報は、結局のところ人事部に集中していたほうがよろしいのではないか、当方がそういうプライベートなことを知るのは如何なものか」とも感じたり・・。   
   
   
 原則としては副業を禁止している企業が多い中でむずかしい面もあるが、たとえば次のようなことも含め、新入社員、あるいは全社員を対象として各社とも説明会を開催し、それなりのことを周知する取り組みなどあってよいのではないかとも思う。   
   
 ・給与支払と税務署・市区町村役場への通知フロー   
 ・源泉徴収と源泉徴収票   
 ・年末調整と確定申告   
 ・副業が給与所得である場合の、その給与支払企業が為している事務作業   
 ・扶養控除等申告書・配偶者特別控除申告書   
 ・妻・家族の所得が、当社支給の配偶者手当・扶養家族手当に与える影響   
 ・妻・家族の所得が、あなたやあなたの妻・家族に対する課税関係に与える影響   
 ・妻・家族の所得状況の届出等について偽り・間違いがある場合の問題   
 ・あなたや妻・家族のマイナンバーはどの書類にどういう具合に記載されるか    
 ・記載されたマイナンバーを課税サイドはどう活用できるか    
 ・(ほか、社会保険関係の説明を付加するなど・・・しかし一度にそこまで扱うと説明を受ける側は理解・消化しきれないかも知れない)
   
 給与支払と役所への通知、年末調整や確定申告、住民税の普通徴収と特別徴収などなどのスキームが整理された形で伝えられていないから、さまざまな疑問が生まれたり、戸惑いを生んでいるとも言える。適切な納税が果たされないケースもまた生じうるのではないか。   
   
   
 副業を本業の職場に知られたくない人は、副業が事業所得である場合は(「事業所得」の体裁に出来る場合を含む)その事業所得に関わる住民税は確定申告書第2表にて普通徴収制度を選択しておくことが多いと思うが、他方、副業もまた給与所得の場合には、主たる給与のぶんと一緒くたで住民税を特別徴収されることを余儀なくされるのが標準的ケースであろう・・・(「標準的」と表現したのは、この世の実務の世界ではそうでないこともありうるということだが)・・・で、「それでも副業はバレないものだよ、だって、本業の職場において“当社で支給している給与の額に比べて住民税額が大き過ぎないか?”との疑問が生じても、そもそも人それぞれ家族構成や諸控除の状況が違うので忙しい給与担当者もいちいち構っていられない」との意見も見られる。   
 しかし、この意見に筆者は賛成できない・・・理由の説明は省略する(バレるパターンは複数あるのだ)。副業については所属長らの承認をしっかり得ておくことが大前提と考える。   
   
   

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