2017-06

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雑記



   
   (↑)写真上段のはDVDセット商品で、ワーグナーの7作品(歌劇・楽劇)を収録している(「リング」4部作を1作品としてカウントしているので、これを4作品とカウントするならば計10作品ということになるが)。   
   
 ワーグナー作品は、CD鑑賞でもメリットはあるのだが(音楽要素に集中できる)、しかし当然、上演の映像を伴ったDVDなどでも鑑賞したくなる。レヴァイン/メトのもので何作品も観てはいるし、ほか、バレンボイム/スカラ座による「トリスタン」、ネルソン/バイロイトの「オランダ人」などなども・・・。   
 しかし、あともうちょっと色々なDVDを得ておきたいなと考えてきた。   
   
 バイロイト音楽祭での公演を収録したDVDまたはBDのセット商品がお手頃価格で売られているのを発見し、収録時期も比較的最近のものであるから映像・音声クオリティに期待を持てそうで、一旦は「よし、これを買おう」と思ったのである。が、しかし、もしも舞台演出(時代・ストーリー・シーン設定、衣装ほか)があまりに斬新で革新的で、また、現代社会や未来社会に話を移し替えたものだったりすると、自分の側の「堅い頭・感覚」は対処不能に陥り、馴染んでくれないのではないかという警戒感が・・・(笑)。   
 あるいは・・・。抽象化されたシンプル舞台というものについてはあまり抵抗を感じぬかも知れない。しかし、それはイタリア・オペラその他の場合であって、ワーグナー作品の場合には不満を覚えてしまいそうな気もする。   
 要するに、オペラ鑑賞上級者ではないということであろうか。しかし、仮に上級者であっても「作曲者の頭にあったであろうところの、いわば原点の舞台に立ち返ってくれ、そういうものを見せてくれよ」とか「“演出者のための演出”に走り過ぎないでくれ」と思うことはあるだろうな。どうだろう。   
   
 結局のところ、 Opus Arte レーベルから出ている上の写真のセットを選んで購入。自分にとっては無難もしくは「無難寄り」の選択ではなかろうか。   
 ケント・ナガノ指揮の「パルジファル」ほか、それなり以上に評判よろしきものが収録されているので、この週末以降に鑑賞を楽しみたい。(トータルでDVD20何枚にも及ぶので、かなりヘビーか。)   
   
   
   
 下段に映したものもDVD。   
 若き日の、と書くと、何だか今ではもう若くないみたいに聞こえてしまうがそういうことでなく、2001年当時のユリア・フィッシャーがヴィヴァルディの「四季」を演奏した映像(シリトー/アカデミー室内管と共演)。   
   
 多くの人たちと同様、この曲/作品については既に40年くらい前に「はー、いいかげん聴き飽きた。今後ずっと、もう聴かなくてもいいわい」と思ったこともあるのだが、それでも何かの機会には意図せず耳に入って来ることはあるわけで・・・。   
 すると、「ふむ、たまに聴くのもいいな」と感じることもあるが、しかし、演奏によっては弦楽器の音色が金属音っぽかったり、装飾音符が過多であるように感じられたり、また、音楽の弾みに乏しいものだったりということでこちらの好みにマッチしない例も多々ある。   
 筆者世代だと例えば(その昔には定番とされた)イ・ムジチ合奏団のCDを一応は手許に置いているものだろうけど、しかし、それでもアーヨ派とミケルッチ派と、その他の派に分かれているかな。   
   
 さて、このフィッシャーのDVDで聴ける演奏は、筆者としてはかなり堪能できる。フレッシュさもあるが、「それが目立つばかりで演奏クオリティについては何だか」みたいなことはなく、演奏の安定感も、また、好ましい躍動感・スピード感・息吹きにも満ちて、この作品の、現代でも薄れぬ「きらめき」をよく楽しめる。手許に置き続け、時折は取り出して鑑賞したいと感じさせてくれる内容だ。(ふだんピリオド演奏を中心に聴いている人からはまた異なる意見が聞かれるかな)。   
   
 演奏の音声のほかに、例えば鳥の鳴き声、虫の羽音、風の音などが、効果音というか「お飾り」的・「雰囲気づくり」的に加えられているから、特にヘッドホンで鑑賞する人にとってはそれが邪魔であるとか、「テレビ番組企画かプロモ・ビデオみたいで安っぽい」などと感じられてしまうかも知れないが、普通にスピーカーで聴く筆者は殆ど苦にならない(幸いにして人間の耳は「この音に注意を振り向ける必要はないな」と考えるとそれを除外するような形で鑑賞対象の音を自動的に選び取ってしまうし、さらに、そうなってしまうほどに演奏が魅力的で人の心を吸い寄せてしまう)。ま、それでも、「空調の音をはじめとして余計な音がまったくしない環境でないと音楽鑑賞が出来ないんだよ、コンサートでも演奏の最中に他人の咳や飴玉の包み紙をはがす音を聞くとキレそうになる」というタイプの人にはこのDVDはウケが悪いかも知れないけど。   
   
 余談だが・・・ライナーノートの14、15ページには春夏秋冬それぞれにちなんだ英語の詩が載っていて、しかし、それらの描く世界はどこか西洋人のものらしからぬところがあり、しかも脚韻をちゃんと踏めていないし、妙だなと思った。歌われている内容・シーン・感情は日本風。   
 それもそのはず・・・ライナーノート末尾によれば、これらはいずれも日本の江戸期・明治期に作られた短歌や漢詩を英訳したものであるようだ。すべて女流の手になる作品であるが、これはヴァイオリニストに合わせてのことなのか。   
 例えば「春」に関連して載っているものは大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)の「たつ日より のどかになりて 世の中の 憂きをへだつる 春霞かな」を英訳したものであろうか。ほかには池玉蘭、江馬細香、祇園百合子/百合の作品。   
 ライナーノートづくりで、普通ここまで凝るか? 映像面でも季節ごとに演奏者の衣装を変えるなどしているし。「なかなかに」と思ったのである。   
   

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