2017-11

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雑記

   
 不正競争防止法については、世間であまり知られていないが「営業活動のJIS規格」とも揶揄される「指定別表第6」なるものが存在しており、これによれば、法人・個人営業にかかわらず、みずからを「老舗(しにせ)」と名乗ることが許されるには条件がある:   
   
1.物販業、飲食・旅館・各種サービス業にあっては創業・設立から70年以上を経ていること。   
   
2.製菓業を含む食品加工業にあっては創業・設立から100年以上を経ていること。   
   
3.上記2以外の製造業にあっては創業・設立から120年以上を経ていること。   
   
4.上記以外の事業、また、創業・設立以降に事業内容・提供商品等を変更している場合は別表7の基準によること。   
   
   
 ・・・という具合に、安易に「老舗」を名乗ることはできないのである。   
   
   
   
   
 ・・・という、上の話は大ウソ・デタラメである。   
   
   
 しかし、何年くらい、何代くらい続いた後であれば「老舗」と評せるのか、あるいは、その店なり企業なりがみずからを指して「老舗」と呼ぶことの如何・適否について、はて誰もが違和感を感じずにいるのかどうか・・・そのへん、筆者は疑問に思ったりもするのである。   
 もう10年くらいも前のことになろうか、テレビのお店紹介番組だったかな、その中でアナウンサーが「この(東京の)お店は戦後すぐの昭和22年にご商売を始められた老舗で・・・」みたく言っていた。その頃で戦後60年くらい経過ということになるわけだが、こちらとしては「老舗と呼んでよいものかどうか」と感じた。べつにその店にケチをつけたいわけではなく(それだけの期間しっかり営業を続けられたということにはそれなりの敬意を表すべきであること勿論である)、「老舗という言葉を使う上での数値的基準は?」と考えたのである・・・いや、数値基準がどうしても必要であるなどとは思わないけれども、人それぞれが何となく頭の中に設けている基準は様々であろうなあと思う。東京あたりと、大阪や京都や奈良などとでは、また、そのほかの日本各地の人々とでは、各人の数値基準は異なるのではないかと思うのである。   
 筆者の感覚はおそらくは甘くて、それは「遅くとも明治・大正くらいの時代から続いているのでないと老舗とは呼びにくいのではないか」というものである。したがって、広告・タウン誌などでごく稀に目にする「老舗のラーメン店」という表現には疑いの目を向けてしまい、「“老舗のラーメン店”と呼べる店は相当に限られるのではないか」と思ってしまうのである。   
 「いやいや、商売の内容にもよるのでないか? その業界での古株であれば老舗と言える、多分に相対的な表現である」との意見があるかも知れないが、それならば「老舗のケータイ・ショップ」なるものは存在するのか? そのようなものは無い・ありえない、と筆者は思う・・・やがて歳月が過ぎていけば「老舗のケータイ・スマホ・ウェアラブル端末ショップ」と呼べそうなものも出て来るか・・・しかし、そういう分野は技術革新と追っかけっこであり、いつになっても「老舗」たりえぬかな。   
   
   
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   
   
   
 「未曾有」を「みぞう」と読むことくらい子供の頃から承知しているが、しかし、もう何年も前からこの漢字を目にした途端に「えっと、これ、ミゾウユウだっけミゾウだっけ、どっちが正しい読みだったっけ」と、1秒くらい考えてしまうようになっている・・・無意味な時間ロスにつながっているな。   
 これは決して自分が悪いのでなく、かつてのこと、日本の政界実力者の某氏による誤読がしきりに話題となり、それがこちらの記憶に留まってしまったからである。   
 つい先日も「未曾有」の文字に接し、そこで「うむ、今後はこの文字が目に入ったとき、その“読み”について迷い考えることなく無想無念でパスしよう」と心に決めた。   
 考えてみれば・・・パスするというのとはちょっと違うような気もするが「わざわざ頭の中で音を伴って読んだりはしない」ということを、我々は無意識にしている筈だ。たとえば:   
   
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団   
   
 リヒャルト・シュトラウス作曲/「ツァラトゥストラはかく語りき」   
   
   
 ・・・と書かれているのを目にするとき、クラシック音楽ファンならば頭の中で「ヴィ・ル・ヘ・ル・ム・・・」みたく、音を追って読んではいないだろう。文字列/字づらを目にしたら、その言葉が何を意味しているか、その「概念」みたいなものをダイレクトに頭の中に思い描く。上記の4項目すべてについて同様のことをしているであろう。そして、これは単語に限らず、文章に接しているときでも少なからずやっていることであろう・・・でなければ、書類や本を読むスピードは、朗読でもするくらいに著しく遅くなってしまう筈だ。   
   
   
   
 さて、このあと、ダジャレ的に「大航海時代に遅れを喫したイギリスの、21世紀大“後悔”物語」っぽいことを書こうと思ったのであるが、時間切れになってしまった。   
   

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