2017-04

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At a glance, and at a guess...



   
 上のは「太刀魚(タチウオ)」。適当にカットしたうえで塩焼きに。   
   
   
   
 ・・・・・・・・・・・・・   
   
   
   
 昔、中学生の頃、筆者やその友人たちのあいだでは「下衆(げす)」という言葉がおおいに流行った。あれは、この言葉を先生が生徒に教えたからではなかったかとも思うのであるが、もしかしたらテレビの時代劇などで使われていてそれが耳に残っていたのかも知れない。   
 で・・・、誰かが行儀の悪いこと、品の悪いことをしでかしたり、また、一緒に遊んだときの缶ジュースやら何やらのおごり・おごられの関係の中でいつもおごられてばかりの者が「たまにはおごり返してくれよ」と求められたにもかかわらず知らぬふりを決め込むなどということがあったりしたとき、周囲は「下衆は、やることが違うな」、「下衆の連中は、やっぱりそんなものか」と言い放つことがあったのだ。ただ、軽いノリの感じはちゃんとあって、いまどきの小中高生のあいだで見受けられそうな「いじめ」的な雰囲気はなく、上のように言ったからといって、それ以後に相手を無視する・村八分にするなどということは決してなかった。もっとも言われた側はそれなりに「クソッ」とか「しまった」とか、あるいは肩身の狭い思いなどすることがあったかも知れぬが。   
   
 音楽の趣味のある友人は「ソの音にフラットが付く、あれだね」と言うこともあったが、これは「変ト」を、あるい変トの調性をドイツ語では「ゲス」と呼ぶからである。   
   
 その後、高校生の頃には「下品(げぼん)」という言葉がほんのちょっとだけ流行した。   
   
   
 時は流れ・・・。   
 いま、日本には海外からたくさんの観光客がやって来る。   
 いっぱいの買い物をして大きな荷物を持った彼らが、二人連れ・家族連れなどで歩道を歩く。反対方向からこちらが歩いているとき、歩道がそれほど広くなくて一人対一人ですれ違うのが適当と思われるときに向こうは二人並んだままで歩み続けようとする。これは、こちらにとって腹立たしいものであるから、決して道を譲らないのが筆者の仕方である・・・譲ればそれは卑屈というものと考えるからである。すると、当然ながら相手の体なり買い物袋なりとぶつかるわけであるが、しかしそれでも構わない、これは彼らに対する教育になるのだから。すれ違うとき、歩道その他の幅を考慮せずに二人並んだままで歩く・自転車で並走し続ける等のことを良しとするマナー・交通ルールというものは、おそらく世界の中でメジャーではあるまい。(ただ、日本人でも同様の行動が見受けられることが多くなっている・・・これは情けないことである。)   
   
 「海外からの旅行者は大切ですよ、おもてなしの心をもって接しましょう」と言う人たちもいようが、旅行会社、ホテル、旅客運輸、観光業、テーマパーク、スーパー、コンビニ、ディスカウントショップ等々に関わる人であればともかく、「振る舞いのクオリティが芳しくない旅行客については日本に来てもらわなくても結構」というのが筆者の正直な感覚である。   
 五七五をば・・・。   
   
  おもてなし(を)  大事だなんて  思ってないし   
   
 先日のこと、知人と酒を飲むことがあった。店に向かうまえに彼はドラッグストアに寄りたいと言った。   
 彼は或る薬を選び、いま飲んでいる別の薬との飲み合わせのことなどを店員さんと話していた。その会話の途中で、海外からの旅行客が割り込んで来た。「この店では免税で買い物できるのか?」という趣旨の質問をたどたどしい日本語で尋ねたのであるが、割り込み方が強引ぽくもあり、また、声もでかかった。   
 彼は舌打ちを、わざとらしく大きくした。しかし、ただそうしたに過ぎず、我慢して店員さんとの会話を中断した。筆者は彼の気持ちを察し、「下衆のやることと思えば腹も立たずに済む」と彼に言った(この感覚、そして、このように自分に言い聞かせることはキレてしまわぬために有用なものと思っている・・・これをも「上から目線」などと批判されることは正しくないと思う)。旅行客との話が終わった店員さんは、まだとても若いのに、「下衆」という言葉を承知しているに違いないと思えるような笑い顔を浮かべてこちらを見、そして知人との会話に戻ったのであった。ちょっと意外なことだと思ったのだが、昨今はこの言葉が若い人たちにもよく知られているのだと最近になって知った。   
   

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