2017-10

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或る謝罪広告

   
 或る謝罪広告が波紋を呼んでいる・・・。   
 以下に転載してみよう。   
 広告出稿した側には動揺があったらしく、誤変換も見受けられるがそのまま紹介する。   
   
   
   
 お詫びと経過説明、ならびにお知らせ   
   
 平素は当社○○ホールディングスおよびグループ各社につきましてご荒廃を賜り厚く御礼申し上げます。   
 さて、昨年来、グループ各社において不祥事、また、世間をお騒がせする事態が連続しておりますこと、まずもってお詫び申し上げます。それぞれの事案につきまして述べさせていただきます。   
   
 1. 当社グループの○○食品工業が製造販売しましたレトルト食品「鯖の絶品ソテー 山梨県沖の獲れたてを特製ソースで」につきまして、商品を購入した複数のお客様より「山梨県沖とは具体的にはどこか? 日本海か太平洋か? 産地偽装ではないか?」とのお問い合わせが相次ぎ、同社ではすぐさま外部専門家からなる調査チームを設けました。調査チームによる調査・検証の結果、山梨県は海に面していないことが判明しました。また、原材料の鯖は海外から輸入されたものであることも判明しました。ここに深くお詫び申し上げます。なお、輸入されたものでありましても品質面では特に劣るものではなく、したがいまして商品の返品、また、それに伴う返金に応じることは出来かねますこと、ご理解のほどお願い申し上げます。   
   
 2. 上記商品の一部ロットにつきまして、特製ソースの中に毛髪や紙片、クリップ、絆創膏などが混入しているとの苦情が相次いで寄せられました。調査の結果、工場内の清掃作業時にゴミ箱が撤去される際、調味液をブレンドするために用いるポリバケツが一時的にゴミ箱として転用される場合があることや、また、その後のポリバケツの洗浄が不十分であったことが原因であると思われます。当社としましては、抜本的な対応策と致しまして、これまで商品パッケージに表示しておりました「稀に小骨があります。注意してお召し上がり下さい」との表示を「稀に小骨、異物があります。注意して取り除いてお召し上がり下さい」との表示に改めさせていただきます。なお、それら異物がありましても、十分な加熱を行なったものでありますため菌の増殖などは考えられず、適切に取り除いてお召し上がりいただければ健康上の被害は無いものと考えられます。安心してお召し上がり下さい。消費者の皆様のお手もとに残っている製品について気掛かりな場合、同社ホームページにて製品ロット番号を照合していただくことも出来ます。往復送料をご負担いただくことで新しい商品と交換させていただくことも可能でございます。   
   
 3. 当社グループの○○産業が談合事件に加担したとして立件されましたこと、深くお詫び申し上げます。事件に関わる記者会見の席上、同社の一社員が「談合は必要悪である。これによって業界の各企業はみな潰れることなく、継続的に利益も生み出し、納税も果たせ、世のため日本経済のために貢献している。談合の害悪ばかりを論じてみせる経済学者や法律家は企業経営というものを理解していない愚か者である」等の発言をして非難を浴びました点も重ねてお詫び申し上げます。この発言は当社、また、当社グループ各社のいずれの企業理念とも相容れないものでありますことをここに表明させていただきます。前記社員につきましては減給および降格の厳重処分を致しました。具体的には、減給10パーセント1か月、また、これまでの役職「関東圏販売本部長付 談合担当特命部長」から「東京支社長付 ヤミカルテル担当特命部長」に降格処分いたしました。当社および当社グループ各社は、これまで以上に遵法精神を大切にしてまいる所存でございます。   
   
 4. 当社グループの○○ミュージック企画が制作販売しました「マニアも唸るレア音源満載! 驚天動地のクラシック音楽大全集(CD50枚組)」のうちCD24に収録の「ベルリオーズ/幻想交響曲(ジョージ・セル指揮BBC交響楽団)」およびCD31に収録の「リムスキー=コルサコフ/「シェエラザード」(ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ロス・アンジェルス・フィルハーモニック)」につきまして、商品を購入した複数のお客様より「このような録音が存在するとは信じられない」、「表記された録音年月日のわりに音質が良すぎて怪しい」、「演奏が情けないほどヘタレである」等の疑念の声が寄せられました。同社ではすぐさま音楽関係ディレクター等からなる調査チームを設けました。調査・検証の結果、上記はいずれも指揮者は不詳、演奏は富士見町納涼グランドフェスティバル管弦楽団によるもので、録音は2010年から2011年にかけてのものと判明しました。前記の調査チームに属する過半のディレクターの見解によりますと「クラシック音楽の場合、基本的には楽譜どおりに演奏するだけのものであるから演奏者が誰であるかはさほど大きな問題ではない」とのことであり、一部のお客様からお申し出のありました商品の返品、また、それに伴う返金には応じることは出来かねますこと、ご理解のほどお願い申し上げます。なお、解説書における演奏者などの表記を修正するシールを特別にご用意させていただきました。ご希望の方は同社ホームページの説明をお読みいただき、送料および事務手数料として郵便切手980円分を同封のうえお申し込みくださいませ。   
   
 5. 当社グループの○○不動産販売が扱いました分譲マンション「オーシャンビュー群馬」をはじめ12物件につきましては、施工業者から杭打ち工事に関わるデータがなかなか得られないため、同社は居住者に対して「みんなで建物西側に集って19時の時報とともに一斉ジャンプ大会」なるものを催すなどして建物の安全性その他を確認するイベントを催しました。この結果、複数の物件で建物の一部が損壊し、また、沈下現象も生じました。これに関し、施工業者からは「そのような想定外のことをされた場合には建物の瑕疵担保責任を負えない」との通告を受けるに至りました。交渉を継続してまいりましたが、建物の修復等に対応してもらうことは困難であると判断しました。また、同社としましてもその負担において修復を行なうことには難しい点もあります。平成28年3月をもちまして同社は会社清算を行います。各物件にお住まいの皆様にはご迷惑をお掛けしますが、諸事情をご賢察のうえ、ご理解とご容赦のほどお願い申し上げます。   
   
 6. 当社グループの○○貨物エクスプレスにおきましては、重大な交通事故を引き起こし、また、賃金不払いその他が発覚し、皆様には多大なご迷惑とご心配をお掛けしていることを深くお詫び申し上げます。同社の社内調査の結果、同社では昭和50年代より主として運転手に関わる教育研修および給与支給実態に小さからぬ問題があったことが判明しました。例としましては、予定された走行距離に応じた燃料消費量の目標値を設定し、一定期間の実際の燃料消費量と付き合せて目標値以上の燃料を消費していた場合は賃金カットをするなどしておりました。また、研修などにおいて一部の教官は「前後のクルマに迷惑が掛からない限り、思い切ってグッとスピードを上げて、そのあとすぐクラッチを切れ、ギアはニュートラルへ。下り坂がしばらく続くときはエンジンを切れ。早うせんか、体で覚えんかい、のろまの馬鹿たれが。人を運んでいるんじゃないんだ、貨物輸送なんだ、スピードと低コスト、燃費削減の追求が一番の大事。安全は二の次、三の次でよろしい、貴様は命が惜しいのか」等の暴言を浴びせ、従業員によっては過大なストレスを覚えるなどして自主退職に追い込まれたことも窺われます。現在では、燃費向上に関する正しい知識や安全意識を備えさせることに注力しております。今後につきましては、同社は「1にスピード、2に低料金、3、4が無くて5に安全」の新しい企業理念のもと、皆様に支持される企業に生まれ変わることをここにお誓い申しあげます。   
   
 7. 当社グループの○○銀行が取り扱う預金についてお知らせ申し上げます。同行におきましては、平成28年2月1日以降にお預け入れの定期預金につきましてマイナス金利を適用させていただいております。たとえば1年ものの定期預金につきましてはこれまで年0.0000345パーセントとしていた利率がマイナス2パーセントに改定されます。たとえば100万円をお預けいただきますと1年後には98万円をお受け取りいただくことになり、目減りいたします。預金利息に関わる税金につきましては店舗窓口にてご相談ください。この取り扱いは、すでに定期預金をお持ちのお客様が平成28年2月1日以降に満期後自動継続される定期預金にも適用されます。個々の預金者様にあらためてご通知することはいたしておりませんので本広告をご覧頂きましたら適切にご対応いただけますようお願い申し上げます。なお、ただいま、定期預金の中途解約キャンペーンを行なっておりますので、詳細は店舗窓口にてご確認くださいませ。   
   
 8. 当社グループの○○アセットが取り扱う投資信託商品につきましては、株式投資雑誌「○○」平成28年1月号の記事中の「覆面座談会」において「同じ企業グループの証券会社に手数料収入を得させるため、特段の理由も必要性も無いのに銘柄入れ替えをし、やたらと売り・買いを繰り返している」等の誹謗中傷がございました。座談会での発言者とされる「飛ばしのサブちゃん」、「付け替えのヤマちゃん」は同社OBではないかとも言われておりますが、現在調査中であります。同社におきましては如何なる不正もございません。同社の企業理念「直感的に良いと思えるものだけをお奨めします。あとは野となれ山となれ。」のもと、皆様のお役に立てるよう今後も邁進してまいる所存でございます。   
   
   
 ・・・と、以上は架空の謝罪広告であった。   
   

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