2017-03

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蕎麦を愛(め)でるも、相場に警戒する



   
   
 五月雨(さみだれ)を  集めて早し  最上川   
   
   
 夏賞与  集めて株は  川くだり     
   
   
 1番目の有名な俳句については説明不要であろう。   
 2番目のは俳句のような川柳のようなシロモノであるが、ここに「夏賞与」とは夏に支給される賞与/ボーナスの意味であり、これは当然に夏の季語ということになろう。   
 世間のマネーの動きや株式相場の動き・変遷に関し、はて、これを実証できるかどうか分からないけれども・・・サラリーマンの個人投資家が夏のボーナスを手にするとその一部を株式投資に注ぎ込むことは珍しくなかろう、そしてまた投資信託のような金融商品にも資金は流れ込む。株式市場は活況を呈して値も上げていくと思いきや、案外とそれほどのこともなく、むしろ、しばらくして立秋も迎えてサンマが気になりだす頃になって来ると諸々の理由から相場が軟弱になったり下げたりしてしまうことがある。筆者自身の過去の、しかし実にアバウトな体感から、そういうパターンは少なくない気がしている(なお、筆者の場合、自分の保有する銘柄は日経平均の動きとの連動性は小さく、TOPIXとの連動性のほうが大きいように思える・・・目を向ける銘柄にクセがあるのかな、こういうところにもセル・ファンの特異性があるやも知れぬ・笑)。   
 であるからして、夏のボーナスを株式投資に振り向けるにあたっては、短期勝負で稼ぐ方針のとき(小さい利益でもセコく利益確定売りするケースを含む)を除いては、少し控えめな投資行動をすべきものと思っている。そもそも「買う義務」など無いのだし、待機資金として蓄えておけばよいのである。追加投資するにはしばらく待つことにし、しかし、「この銘柄をどうしても買いたいな」みたく思えるものがあったならば現に保有している株式の中から利益確定売りなり損切りをしてそれを原資にして買うようなパターンが安全かと思うのだ。   
 夏のボーナスのあとの株式相場のパターンに比べ、冬のボーナスのあとについては上のような懸念が少ないような気がしているのだが、しかし、これもアバウトな体感によっているに過ぎない。   
   
 さて、ギリシャ問題、また、中国の株式暴落を経て、日本の株式相場は乱高下を伴いつつも値を下げる方向に来ている。近い将来、相場はまた盛り返してグングンと力強く上昇していくのだろうか?   
 筆者、どうも楽観的になれない・・・そして、目下は強気に買い進みたい気持ちにはないのである。水前寺清子さんの昔の歌をもじれば、「1日一段下げ、3日で三段下げ、そのあと1日くらいは反発する日があり、しかし、大きな流れとしてはズルズルと値を下げていくんだね」的な展開を思い描いてしまう・・・「下げ相場はヒタヒタと歩いて来る、だから、こちらは上手に逃げてゆくんだね」的な認識と行動こそが必要と思える昨今・・・少なくとも、大幅高が連続したうえで数日ののちには「日経平均株価は2万円を回復」ということにはなりそうにないと、そのように考えてしまう。   
 同時にまた、こんなシナリオをも思い描く: 日本郵政の関係の(ゆうちょ銀行などの)株式上場に多くの投資家が資金を投じたその直後に、よりによって、中国の株式相場はひときわ大きく下落し、また、中国のバブルが本格的・決定的にはじける・・・それは日本を含む各国に波及し、世界的な株式大暴落へと至り、世界の株式の時価総額も大幅に萎んでしまう等・・・アベノミクスの恩恵が地方や中小企業に十分に行き渡らぬうちに日本の経済にダメージが及び・・・という悪夢。     
   
   
   
 「今年の利益はこれまでに手にしたぶんで良しと割り切ろう」、「これよりのちは、まず目指すべきことは損失発生の回避であり、欲張ることをせず、つまりは株式の売却を進めて待機資金に振り替えよう」、「含み損をもった株式を年越しさせると来年の株式投資が暗い気分でスタートするからそういう事態も避けたい」・・・などの考えから、しばらく前から株式の売却を進めてきた。   
 実はもうひとつの考えもあって、それは「仮に自分が中国の株式相場などの影響を受けて不利益をこうむることがあれば、今後いつまでも中国および中国人(中国本土の)に対して悪態をつくことになろうな。そういうのはイヤだな」というものである。   
   
 株式の売却にあたって、自分が勤務・関与する会社の株式をどうするかであるが、普通の人はそれだけは「例外的に手放すことをしない」という選択をすることであろう・・・取得するにあたって従業員持株会を利用してのコツコツ投資を経たものであるかどうかはともかく、或る種の「思い入れ」を持って取得・所有したものであろうから。が、筆者はそういう思い入れをドライに切り捨てる人間なのである・・・「現在の相場展開を見れば、含み益は目減りしていくことであろう。売ることによって益出しするぶん課税はされるけれども、しかし、赤字になるわけではないし、売って損することにはならない、むしろ得なのだ」と考えるのである。   
 ただ、「見栄」というよりも「メンツ」の問題として「或る程度の株式数を保有していないとみっともない」ということはある・・・その点については「今日現在の値を上回らない相場で再び買い付ける機会はいくらでもあるわい。メンツという意味では、次の決算日/基準日をメドとしつつ適当なタイミングをみて(出来ればグッと安く)買うのがよろしかろう」と判断できるわけである・・・ただし、総務部長あたりが株主名簿を入念にチェックした場合は「あ、あいつ、うちの株をいったん手放したあとに最近になって再び買いなおしているな」と気づくであろうが、しかし、そこに何か問題があろう筈はない・・・なお、売り・買いともに、インサイダー取引の疑惑を受けることの無い条件下であることは絶対に必要である。   
   
   
 しかし、さて、今回の「売り」行動は正解なのかどうか・・・「そういう弱気なことでは大きな儲けは狙えないぞ」という考え方もありえようが、しかし、筆者自身は「ベストかどうかは分からないが、上のような行動はベターなもののひとつではあるまいか、少なくとも、リスクを回避して当年度の利益を確定することが出来るという意味で失策には当たるまい」と思っている。(なお、相場の下げが予想されるときでもそれに応じて利益を得られる投資手法・金融商品があるが、筆者の側の研究不足と、また、いつまで・どこまで下げていくかの確信が無い等の理由でそういうものの活用はまったく考えていない。)   
   
   
 下のは、売り注文に関わる約定その他のメール通知・・・「売り」を決断したあとにたまたま幾つかの会社から期末配当金・中間配当金が振り込まれることがあって「後ろ髪をひかれそうな思い」もしかけたのであるが、粛々と「売り」を進めていったのであった。   
   


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クラシカルな某

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