2017-10

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“GPIF”とは・・・、そして、心に響く、いや、響きすぎた言葉について


   
 誰でも少なくとも一度や二度、“GPIF”という言葉を目にしている筈である。「そんなもの知らない」と言う人でも、それは単に記憶に残っていないだけのことと思う。   
   
 これは往年のマエストロたち、すなわちジョージ(セル)、ポール(パレー)、イシュトヴァン(ケルテス)、フリッツ(ライナー)らのファースト・ネームのイニシャルを並べたものである。人によってはケルテスに替えてイゴール(マルケヴィチ)を選ぶケースも見受けられる。   
   
 ・・・と言うのは嘘で、GPIFとは年金積立金管理運用独立行政法人のことである。昨秋、そのGPIFが株式での運用比率を高める方針を示した。   
 「株式投資にリスクはつきものであり、あれはギャンブルみたいなものだ」と冷ややかな見方・先入観を持っている人たちは、この運用姿勢変更について批判的に眺めているようだ。しかし、株式運用によって運用成績/リターンを上げていかないと年金制度の存続に危機が訪れるやも知れないから仕方ないことである・・・大方の人は、いや、半数以上の人は納得しているのではあるまいか。筆者も同様である。   
 もしもGPIFが、「年金資産の運用成績をもっともっと上げねばならない、ついては今後、馬券も買い付けよう、競艇・競輪もやろう・・・いや、何でも確実に儲けるには胴元を務めるのがいちばん、競馬その他、カジノに至るまで我々で運営したいものだ」みたいなことを考えるようになったりすれば、これはさすがに大半の国民が疑問を持つことであろうけど・・・。   
   
   
 GPIFによる株式の買い付けが大きくなっているがため株式市場の相場が下支えされているとされ、普通にはもちろん歓迎されている。   
   
 個人投資家もまた随分と「下支え」の役を担っているものと信じる・・・株価が下がったところで買い進むという行動はよく見受けられるものと思うのだ。   
 一般企業、機関投資家、ファンドマネジャーなどなどの株式売買行動とは異なって、個人の場合、勤務先企業や第三者のためとかでなく自分ひとりのためにリスクやリターンを考えればよく、「上司その他へのお伺いや承認・決裁手続、売買を決意したことの理由の説明、失敗した場合の申し開きの言葉、人事考課」など考えずともよく、売買の意思決定はきわめて迅速に出来てしまう。個人投資家は身軽なのである。   
   
   
 さて、ごく若い人はご存知ないかも知れないが、過去には「個人投資家はゴミ」という言葉があった(この言葉は突然に報じられ、出食わした)・・・この文言のままネット検索すればたくさんヒットするわけで、つまり、この言葉に怒りを覚えてその後も忘れられずにいる個人投資家/株主は多数いるものと思われる。   
 株式の売買手数料は、ネットを利用してのものであれ、オペレーター経由のものであれ、昔に比べて安くなった。昔は「安い」とは感じられず、たとえ個人投資家がいくらチマチマとした売買ばかり繰り返すにせよ、手数料を支払っていながらもなおゴミと呼ばれたことは大いに衝撃で、そして不愉快なものだった。   
   
 今日、個人投資家が増え、株価は下支えされている。この下支えが無かったら、現在の株式相場の状況・模様も、投資信託の運用成績だって随分と違ったものとなろうし、そして企業や人々の景況感もまた違ったものとなろう。   
   
 相場を下支えしているという意味において、もしかすると「個人投資家は可燃ゴミ、さもなくば(燃やしてしまう種類の)プラスチック・ゴミ」と言いなおせるか・・・燃料みたくして存在しているのである。   
   
   
   
 ギリシャの問題があって、6月29日の東京の株式市場は予想どおりに朝から大きく値を下げた。   
 この日は「値が下がっているものがあれば買うぞ」と意気込んでいた。12時半過ぎにネット証券のサイトにログインし、かねてから目をつけていた銘柄の相場をチェックし始めると、それらについてはあまり下げていない・・・「せっかくの“買い”場面なのに、うーん」と思いつつさらに探していくと、「おっ、ラッキー、この銘柄をこの値で売ってくれるのか、ありがとう」と心の中でつぶやきつつ買えたものが幾つかあった。一応よかった・・・もちろん、今後にどういう相場展開になるかなど、確たることを占えるものではないが。   
 このとき、やはり株式購入しようとする若き仲間がいて、二人してそれぞれにPCに向かいながら話を交わしていた。彼は「何を買えばよいのか、さっぱり思いつかない」と言った・・・買う気は十分のようであったが。何かを薦めることがあればそれは責任を伴うような気がするからそういうことは出来る限り控えることとしているのであるが、この日は彼に某種苗会社、某国内運輸関連会社、などなどについて「前日比その他で、良さそうだと思えたら買ってみるのはどうか、業績もよいぞ。ギリシャもヨーロッパもダイレクトには関係なさそうであるし」などと意見した。彼が「日経会社情報」なり「四季報」なりを見ることもなく即座にそのとおりに買い注文を出すのには驚いた・・・と言うか、ボーナスの使い道が無いからと言って、「そんなに注(つ)ぎ込んでいいのかよ」と思ってしまったのである。ま、「若いうちは株式での運用比率を大きくしても大丈夫、むしろそうすべきだ」とする意見も世にはあるので何とも評せぬことではあるが・・・。   
   
   
   
 下のは、6月の株主総会も終わって届いた、幾つかの企業の株主優待品。人によっては、配当金以外にこの種のものの価値をも加算・勘案した利回りを意識するようだ(筆者はそういう感覚には至らぬが、しかし、受け取ったときの「心のトキメキ」を快く楽しんでいる)。   
 某食品メーカーは、例年、やはりこの時期に自社製品の詰め合わせを優待品として送ってくれていた。いつも思っていたのは、「少しくらい暑いからといって風味・品質・安全性に影響することもなかろうけど、涼しい時期に送ってくれたほうがやはり安心感が違うし、家庭で保管するにもそうしてもらったほうがありがたい」ということである。この思いが通じたのか、それとも他の理由によるのか知らないが、この会社は今回は(或いは、今後も?)秋に送ることに変更したとのことで、これは喜ばしいと思えた。   
   



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