2017-10

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同音異義の言葉: 「子育て支援」と「子育てし得ん!」



   
 某県にて生まれ育ち、昔からごくたまには東京へ遊び・買い物で出掛けることがあったという或る女性の言葉:   
   
 「東京というところは、小さい子供を連れて歩くことは歓迎されない街であることが分かった。周囲から邪険にあしらわれているような気すらもした。子供を持ってから東京へ出掛け、初めてそう気づいた。こういう点でも東京というところは子育てしにくい街なのかもしれない」   
   
 ・・・東京も広いから、上の感想は大雑把に過ぎる。とは言え、ビジネス街、商業地・繁華街、ターミナル駅構内、電車内などなどでは、混雑時間帯に子供連れでいる場合には上のようなことを感じるかも知れない。何しろ人々は殺気立って移動していることだってあるのだ。   
   
 東京の街は、いや大都会というものは、人の心をせわしくさせ、かつ、思いやりを忘れさせ、心を乱暴に、荒んだものにする。   
   
 或る統計によれば、東京都心部を走る満員電車にあっては、包丁・ナイフ・アイスピックのいずれかを隠し持っている乗客の数は1車両あたり平均 2.47 人である。調査に際し、なぜそういうものを持ち歩くのかを尋ねたところ「護身用」との回答が大半を占める。しかし、口論・喧嘩などがあってカッとなることがあったりすると、そういう凶器で相手をケガさせるなどの事態に至ってしまうことがあろう。で、ごくたまにその種の事件が報じられる。   
   
 ・・・と、この統計の話は嘘・デタラメである。しかし、東京で暮らす人間は、その種の凶器を持ち歩いている人間もいるのだと、何となく想像し、覚悟し、何かの折りにムッとして「こんちくしょう!」と思うことがあっても喧嘩に至らないように立ち回る。   
   
 話を元に戻し・・・東京で子育てがしにくい事情は幾つもあって、冒頭の女性の述べたようなことはほんの一部のこと、諸々の理由の中では順位的に下位のものと筆者は考える。子育て支援は、それら諸々の理由のひとつひとつに対処するように実施していかなくてはなるまい・・・所得の問題、正規雇用・非正規雇用などの雇用条件の問題、育児休業の取りにくさ、長時間労働、待機児童問題、その他。   
 が、しかし、「子供が欲しい」と、それほど真剣には思っていない人が、少なくとも東京では実は相当に多いのではないかという気も筆者はしているのである。「子育てしているけれども、べつに経済的に苦しくはない」という人も、絶対数としては結構いるとも想像する。もしそうだとすると・・・。育児支援に伴うコスト、それは国や自治体など、場合によっては企業なども既にかなり負担している。これをさらに上積みしていかなければとの主張が目立つけれども、そうすれば今後に出生率も着実に上昇していくのだろうかと、ふと疑問に思うのである。   
   
 「出生率アップなんて無理じゃないの? もう手遅れなので上手な努力と、そして上手な諦めを見出さないと無意味な歳出・負担が増しかねない。産みたい・子育てしたいという意思の人と、そして既に子供を授かっている人とを必要に応じてサポートし、不安解消するための策を用意する一方、そのいずれでもない人がどのくらいいるかの見極めも必要で、そういう人を産む気にさせるための努力と工夫はキッパリ諦めようよ。外国人を労働力その他の形でどのように受け入れていくかの国民的コンセンサスづくりを急ごうよ」という見切りも、もしかすると必要かも知れない。ま、筆者としても、そんな考え方で良いのかどうか、自身の意見確定には至っていないのであるが。   
 なお、この件については、たとえ議論しても議論は平行線を辿るばかりとなることが予想されるため、そういう議論のためのコメントはご遠慮くださるようお願い致します。   
   
   
 ぜんぜん違うテーマであるが、冒頭のはちょっと前に出版された本(幻冬舎新書の1冊)。   
   

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