2017-08

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その格別な世界・・・



   
 仮に「鳥獣戯画図」などなどをコピーして本/冊子とし、「塗り絵ブック」的な商品として売り出すとしよう。世の中、いろいろな人たちが実に様々なカラフルさやトーンなどを以って「鳥獣戯画図、わたくしヴァージョン」を仕上げることであろう・・・或るものはルオー風にさえなったり、また、カンディンスキー風、田中一村風だったりもしうる。   
   
 楽譜、スコアというものは、いわば線画のようなものであって、演奏行為はこれに着色するようなものである・・・いや、それはまたちょっと違うかな。しかし、ともかく、「演奏」は多様性に富む。作曲者自身がテンポ、強弱など細かく指示してあっても、あれこれの演奏表情を執拗に指示してあっても、それが守られるかどうかは分からない。楽譜は、作曲家の手もとを離れた途端、どのように演奏されて聴き手に伝わるか分かったものではない。   
   
 ゴロワノフ(ゴロワーノフ、ゴロヴァノフ)指揮のチャイコフスキー/「悲愴」その他を初めて聴いたときの衝撃は忘れない。顔をしかめたものだ。そも「悲愴」という曲がそれほど好きでないが、ゴロワノフの演奏に唖然とした。   
 ジュリーニ/ロス・フィルやセル/クリーヴランド管(ライヴ)の「悲愴」などは聴きやすいが、ではこれらの演奏はチャイコフスキーが思い描いた演奏・出来ばえに近いかといえば、どうもそのようには思えない(想像の域を出ないけれども)。   
   
   
   
 セル・ファンでありながら、なおかつメンゲルベルク・ファンあるいはストコフスキー・ファンという人が世にどのくらいいるか分からない。ましてや、「なおかつゴロワノフ・ファン」ともなれば・・・。   
   
 しかし、このところ「夏の終り」というものが見え出して来て、何と不思議なことか、ゴロワノフの残したものの数々を一気に聴いてみようと思い立つ筆者なのであった。冒頭画像は Venezia レーベルから出ているCD16枚組セット。「どんな演奏する人?」とか疑問のある方は、HMVの通販サイトのユーザー・レビューであるとか、クラシック音楽ファンのブログその他を参考にしていただけると良いかと思う。   
   
   
 下のは、以前、気の迷いで買ってしまったゴロワノフのモツレクのCD。(なお、背景的に一緒に写っているのはスコア。)   
   

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