2017-08

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7月30日・・・セルの命日



   
 毎年のように同じことを書くのは控えることとしているが、今年はまた書いておこう、7月30日はセルの命日である。   
   
   
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 いわゆる「食の安全」をどこまでも厳しく追求したい人たちにとって、某社から出版されている「ぜんぶ自分でつくるから絶対に安心! ちゃんと美味しい! 基本のレシピ88選」は、そのタイトルだけは大いに魅力的であり刺激的ですらある。ただ、この本はアマゾンだろうが紀伊国屋だろうが、その他どこでも手に入らないという、幻の名著である。その本の内容はユニークである・・・。     
   
 たとえば親子丼のレシピなどは、次のように始まる:   
   
 1. ご飯を用意しておきます。 お米の用意については第1章「イネの育て方と脱穀・精米の仕方」(21ページ~)をご覧下さい。   
   
 2. 鶏肉を用意しておきます。 第5章「鶏の育て方・さばき方/もも肉・むね肉などの下処理」(74ページ~)にしたがって鶏肉を用意しましょう。   
   
 3. 醤油は、第11章「麹、味噌、醤油の作り方」(211ページ~)をよく読みながら作りましょう。自家製していない人にとってハードルは高いですが、頑張って挑戦してください。   
   
   
 ・・・以下、タマネギの育て方、新タマネギのことや寝かせ方などなど、いろいろ研究させられて、ようやくのこと親子丼のレシピへと至る。「出来っかよ、そこまで」、「このとおりやってたら、実際に親子丼を作れるのは来年になってからじゃん!」という感想が生まれる、それは当然である。   
   
   
 料理ということ以前に、食材ひとつひとつが、ふつう一般の消費者にとっては見知らぬ誰かの手によって出来上がっているのが現代社会なのだ。それが「分業社会」という、人類の英知・・・今日の経済発展の基礎でもある。食事を外食で済ませるのも、あるいは自分の手で調理するにしても食材をどこかで買うのも、程度の差こそあれ、食の安全を自分以外の人の良心に委ねていることなのである。「食の安全」を追求する試みと努力は完全放棄すべきだ、裏切られる可能性は山とあるなどと、それらの問題を完全是認してしまうつもりは無いのだけれども、しかしリスクは常に存在し続けることであろう。   
   
 仮にみずからの手で穀物・野菜・鶏・動物などを育てられるにしても、「いま手にしているこの種/苗は遺伝子組み換えされた品種ではないと言い切れるのか?」、「この飼料の成分は何なのか? 遺伝子組み換えされた穀物は含まれていないか? 放射能汚染された成分は含まれていないか? 成長ホルモン剤・抗生物質などは含まれているのか否か?」、「この農薬の成分はどういう製造プロセス・化学反応を経て作られるのか? 散布されたあと、雨などで流れ落ちるのか? 残留することがあった場合に人の健康に何ら影響は無いのか?」と、疑問は尽きないことであろう。   
 ぜんぶ突き止めるだけの努力をする人は、きわめて稀であろう。そして、自家消費でなくビジネス/事業ベースでは栽培/飼育、貯蔵/保管、物流、加工のプロセスがあってそのいずれにおいても「ポカ」があってはいけない筈ではある・・・。常に、完璧に安心できるものを我々は手にしているのか? どこかで割り切りの線引きもしくは諦念というものがあろう筈・・・。納得しきれなくても、それはそれで仕方ないじゃないかと、このくらいのことをどうして5分か10分くらいで達観できない人が多くいるのか、筆者としては不思議でしょうがない・・・脳天気と言われようと、「だって、そんなこと追求している時間は無いだろ」ということ・・・ムダなブログ書いている時間はあるが、これはこれで気分転換なので自分には意味がある(笑)。   
 だいたい、「キャベツや白菜をそのように切ったあとすぐその調理プロセスに進むのかよ、隅々まで洗えてないじゃないか」、「その野菜は農薬使用が多いんだぜ、ポイポイ無警戒に口に入れるなよ」、「この人気野菜も、このシーズンは農薬使用量が多いらしいんだけど気にしないのかよ」とか思うケースも多々ある。こだわりは人それぞれだしなあ・・・。   
   
  
   
 なお、言うまでもなく、上で掲げた書籍タイトルは架空のものであります。過去に、あるいは将来において偶然に同じタイトルの本が出版されていた/出版されることがあっても、当ブログ記事とは無関係であり、かつ、当方としてはその書籍について嘲笑・揶揄・批判などなどする意図は持ち合わせておりません・・・あくまで、当ブログ内で当方の意見を示すための手段として架空の書籍タイトルを想定したまでのことであります。   
   


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クラシカルな某

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