2017-04

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人の感覚いろいろ(その5)



   
 (↑)しばらく前の新聞広告。この本については、或る企業の創業家一族の資産管理会社の担当者(一族のひとり)に「買っておいてね」と伝えたものでもある。   
   
 で、しかし、話題はいったん別のことに移る・・・。   
   
   
 子育てには様々な苦労・悩みがつきまとうものと想像するが、その経験は筆者に無いものだからよくは分からない。   
   
 小さな子がこんなことを言ったとする:   
   
 「わたし、大きくなったら看護士さんになる」、または   
 「ぼくは、世の中のみんなが安心して暮らせるよう、おまわりさんになりたい」   
   
 ふむふむふむ・・・と、親は、そして周囲の大人たちは目を細める。   
   
 しかし、仮に、その小さな子供たちがこんなふうに言ったらどうだろう:   
   
 「将来は看護士さんになりたい。勤務条件・待遇などを総合的に考えると公立病院勤務が安心できると思うの。でも、うちの市も県も財政基盤が弱いから不安もあるのよね。隣の○○県に出て、あそこの県立中央病院で働くことを目指すの」   
   
 「国と国民のために活躍したいと思うから官僚を目指したい。自分自身のこともよく考えると、天下り先がたくさんありそうな○○省が結局は得だと思う」   
   
 ・・・これを「可愛くねーよな」と思うのは筆者ばかりではあるまい。しかし、子供たちが或る年齢になった時点では上のような考え方が出来るよう導くのもやはり親の責務のひとつなのかも知れない。   
   
   
 民間企業における縁故入社(コネ入社)というものを、筆者は必ずしも否定的に見ていない・・・小規模会社についてであれ、堂々たる大企業にして公開会社たる存在に関してであれ。   
 人はそれぞれに諸々の才能・長所・持ち味・特性があるが、縁故によって採用されたがゆえに「今の会社をやめて他へ移りたいが、誰それの顔を潰すわけにはいかないからこのまま頑張るしかない」ということで働き続け、そして、いつしか悩みやスランプも解消した暁には再びしっかりと実力発揮してくれるようになるなら、これまたその人材に備わりうる長所・特性などと見て取ることが出来るか(最近はそれでも退職してしまうケースが少なくないとも聞くが)。   
 筆者は縁故入社をしていないが、周囲にはそのようにして入社した人が少なからずいる。彼らが子育てを終えて、あるいは終えようとしていて思ったりすることあるのは、「自分は親や親戚を通じて就職先の世話をしてもらった。しかし、それと同じことを自分の子にしてあげることが出来なかった/出来ずにいる」というもの・・・でも、時代は変わったのだ、仕方あるまいに。(尤も、自社・取引先その他について縁故入社を働きかけてそれが実るというケースが皆無になったわけでも無いようだけど。)   
   
 それに比べると、「東京での学生生活を終えたらこっちへ帰って来い。勤め先なら心配するな、幾つか世話してやれるから」と親から言われつつも(そういう勤め先候補には民間企業でないものもあったり・・・さほどには知られてはいない裏技もせっかく知ってしまった筆者が子持ちでないということは皮肉で勿体ないことでもあるが・笑)、やはり東京で自分の思いにまかせて就職してしまった人たちの、我が子の就職についての考えはサバサバしているように見受ける。だが、それは子の就職についてのポリシーに関してサバサバしているということであって、敢えて縁故に頼らなかった自分の過去とその当時の心境が思い返されるのか、子の就職活動の進展にヤキモキする度合いはかえって大きそうだなと、傍からは見えたりする。   
   
 (以下、次回、「その6」へと続く)   
   


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クラシカルな某

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