2017-08

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 車製造職人 作曲/「彷徨せる阿蘭陀びと」   
   
 ・・・ワーグナーの「さまよえるオランダ人」について、上のように紹介・表記されたら戸惑うことだろうけど、実際にはそうなっていないから助かる。   
   
 先祖の職業に由来すると思しき姓としてはベッカー、フィッシャーほか色々あるが、ワーグナーという姓もまた同様の性格を持つ姓と言えるか。しかし、固有名詞を日本語に翻訳することはそれほど多くないし(ゴールデン・ゲート・ブリッジ=「金門橋」みたいな例もあるが)ワーグナー姓も「ワーグナー」と表記されることとなる。   
 ウィリアム・スタインバーグをたとえば「石山ウィリアム」などと呼ばないし、レナード・バーンスタインを「琥珀レナード」と表記したりしない。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「ヴァルトシュタイン」を「森石」と訳すこともない。アルバン・ベルクについて、どんなに親しみを込める場合でも「山ちゃん」と呼ぶことは考えにくい。   
   
 だが、「彷徨せる阿蘭陀びと」という日本語訳が定着し、まかり通る可能性はあったかも知れない。このオペラのタイトルを誰かが上のように日本語訳し、かつ、それが広く一般化していたならば、今日でもこのような表記で通用しているかも知れぬではないか。   
   
 「ツァラトゥストラはかく語りき」・・・このタイトルを、筆者自身は「現代でもこれで良い」と感じるが、そうは思わない人も少なからずいることだろう。「文語・文語文法を意識するかどうかはともかくとして・・・小学生は正しく意味を理解できるのか? また、大人なら誰でも理解できると断言できるか? やはり平易な言葉、現代口語に置き換えるべきではないか?」との主張はありえよう。   
   
 クラシック音楽に親しみ始めたばかりの人たちなどから色々な意味で「おーい、どうにかしてくれ(意味が分からない! 訳語が不自然だってば!)」と言われそうなタイトルの例としては次のようなものがあるかな:   
   
 「ああ、そはかの人か」(「椿姫」中のアリア)   
 「偽の花作り女」(モーツァルトのオペラ)   
 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」   
   
 2番目のものについては「偽の女庭師」という日本語タイトルもあるけど。   
   
 3番目は、「ニュルンベルク」は固有名詞だからこれはこのままにするとしても、「マイスタージンガーって何よ?」という疑問は当然生まれるだろう。「ニュルンベルクの名歌手」と訳されることもあったが、最近そのような表記を見かけることはぐっと少なくなったかに思われる・・・それは良いことだろう・・・「職人親方歌手」などと不恰好に訳すのが適当かどうかという議論の余地はあっても、「名歌手」と訳すのはおかしかろう・・・「名歌手」という言葉が「歌手業を本業にしている、つまりはプロ歌手の中でも優れた人」を意味する限りは。   
 で、結局のところ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」・・・うーん、誰か、「マイスタージンガー」の部分を「意味合いがピンと来て、なおかつスッキリした日本語」に訳し、そして、それが定着するよう工夫と努力をして欲しいかな。   
   
   
 (↑)以上は、以前から「書きかけ」のまま放っておいた文章ではあるが。テレビでオリンピックの水泳競技を見ている最中に "Sagmeister" という姓が目に入ることがあったので、ブログ記事としてアップすることに決めた。この姓・・・祖先は、「のこぎり使いの名人」あるいは「のこぎり作りの名人」だったのだろうか、それとも全然違う由来なのかな、分からない。   
   
   
 固有名詞で、ジャンヌ・ダルクに相当する英語はこれが定番( "Saint" が付されることも少なくない。画像はオネゲル作品のタイトルの表記で、上段がフランス語、下段カッコ内が英語):   
   


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