2017-11

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 今回はいつも以上に「とりとめの無い、まとまりの悪い」内容になってしまうが・・・。   
   
 手前のは、ムーティ/スカラ座による、ロッシーニの歌劇「湖上の美人」のDVD。(このオペラはウォルター・スコットの叙事詩に基づいている。この邦訳タイトルがどのくらい固定化されているのか知らないが、過去に岩波文庫から出版されたスコット作品には「湖の麗人」という訳があてられたようだ。)   
   
 物語の舞台は1530年のスコットランド。タイトルにある湖とはカトリン湖(ロッホ・カトリン)を指している・・・民謡でも有名なローモンド湖(ロッホ・ローモンド)やグラスゴーから遠くないところに位置するようだ。   
 あらすじは・・・うーん、そういうのを書くのは面倒で、性分に合わないので省略(ひでえなあ・・・いや、あとで思いっきり端折って紹介するけど)。   
   
   
 この頃のスコットランドとはどんな世の中であったのか。   
 筆者はそもそもスコットランドの歴史というものをろくに理解していない。現代は別として、古き時代のスコットランドについてのイメージは・・・大昔から複数の民族が移住し、氏族(「士族」でなくて「氏族」= "clan" )が争い・いさかいを繰り返し、と同時に、スコットランドの王は領域全体を完全・絶対・自在な形でコントロールしきれたわけでもなく、さらにまたスコットランドとイングランドとは争いを重ね・・・みたいな感じか。   
   
 現代においてというか、再来年のことになるが、スコットランド独立の賛否を問う住民投票の予定があるようだが、長い歴史のなか培われ、育まれ、あるいは渦巻いてきたスコットランドの人たちの持つ矜持や、あるいはまたイングランドに対しての感情というものを、日本のテレビそのほかも的確に解説してくれることもあろうか・・・勉強したく思う。   
   
   
 さて、ロッシーニによるこのオペラ作品・・・。狩猟をしていたスコットランド王(ジャコモ5世=ジェームス5世)が美しい娘と出会う。娘の父親は(王に抗う)反乱軍に属しているが、のちに王の軍に捕らわれる。娘の願いを聞き入れて王はその父親を許す。王はこの娘のことを気に入っていたのであるが、娘は娘で結婚を望む相手がおり、王はその2人の結婚も認める・・・かくてハッピー・エンドで終わるという、そんなオペラ。音楽面で魅力ある部分を見出しながらも、しかし、ストーリー面では筆者にとって刺激が乏しくてどうも・・・。   
   
 このオペラにウィスキーづくりの場面など登場しないが、スコットランドにはこの頃すでにウィスキーの製造法は伝わっていたようだ。ウィスキーの製法は、時代があともう少し下ると、農民たちの間にわりと広まっていったらしくもある・・・ただし、樽での熟成などはまだ行われていなかったであろうし、つまりは、人々は蒸留が済んだばかりの透明な酒を口にしていようである・・・見た目、麦焼酎をクイクイやるのと変わらんのかなあと思ったりするが(笑)、好みに応じてハーブなどで味をつけたりするくらいのことは行われていたろうか。   
   
 やがて18世紀はじめになるとスコットランドはイングランドによって併合され、その後はウィスキーに対する課税がどんどん重くなっていった。すると酒の密造も盛んになっていき・・・。   
 そんな経緯があった中、木樽に酒を隠したのをきっかけとして、色づいた、そして豊かな風味を伴ったウィスキーというものが誕生することになる・・・(なお、今日、ウィスキーの琥珀色はカラメル色素にもよっていたりする)。   
   
 さて、カトリン湖についてであるが、その水質は優れており、グラスゴーへと水道水が供給されているらしい。グラスゴーの地にはブレンデッド・ウィスキーのブレンド業者が多数あり、製品作りのプロセスでその水道水も使われているようだ。ということは、スコッチのブレンデッド・ウィスキーなどあれもこれもと飲んでいれば、同時にカトリン湖の水を口にしていることにもなるわけだなあ。   
   
   
 ・・・・・・・・・・・・・・・・   
   
   
 冒頭写真の右奥のはスコッチのブレンデッドで、 "Ancient Clan" という銘柄。   
 廉価なウィスキー。前から気にはなっていたが、今回、上のオペラの英語字幕に "clan" の語が出てきて思い浮かんだので買ってみた。   
 質素で地味な味わい、と感じた。アーモンドっぽい風味を少し帯びているけれども全体像としては何というか、余計な風味を排したかのような出来上がり。コク、深みには乏しいが、飲み干したあとに引きずるものが無いのをむしろ「潔し」と評したい気もしてくる。「おもしろみが無いウィスキー」と感じる人はいても、「付きまとってくる嫌味なものがあるよね」みたいな感想を持つ人はいないのではないか、これはこれで付き合いようが十分にある酒と思えた。   
   
 このウィスキーは、スペイサイドにあるトマーチン蒸留所が出している。メイン・モルトが同蒸留所のものであるのかどうか知らない。同蒸留所は、英国の蒸留所としては歴史が新しい・・・1897年創業というからセルが生まれた年である・・・そこに意味があるわけでもないが。   
   
 このウィスキーの表ラベルには文章が書かれているが、その2行目に "natures" とあるのは "nature's" が正しかろう。   
   


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