2017-11

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雑記



   
 よくあるように、そのホテルの朝食もまた、前夜までに宿泊客が「和食セット」と「洋食セット」のどちらを希望するか申し出るようになっていた。   
   
 そして、或る朝の「和食セット」の内容はかくの如きであった・・・。   
   
   
  ・「あっさり仕立てのカレー・チャーハン」   
  ・「鰆(さわら)のホイル焼き、西京味噌入りマヨネーズ・ソース添え」   
  ・「お漬物(アボカド、ズッキーニ、小カブ)」   
  ・「お味噌汁(モロヘイヤ、小町麩)」   
   
   
 んー、「和食」なのか?・・・「ご飯もの」を中心に据えれば和食なのか・・・。   
   
   
   
   
 (↑)・・・というのはすべて嘘・デタラメである。   
 しかし、食生活の洋風化であるとか、小学生などを対象にした給食メニュー人気ランキングであるとか、それらを含めて色々と思いめぐらせると、たとえば22世紀の到来を待たずとも、「カレー・チャーハン? 日本に昔からあったんだろうし、やっぱ和食なんじゃない?」という感覚が支配的または一般的になる時代もやって来るかも知れないと思わぬではない。   
   
 もっとも、現代の日本人が「伝統的」と考えながら口にしている食材あるいは料理も、歴史を遡れば、いつかの時代においては「目新しいもの」、「奇抜なニュー・ウェーヴ」、「ちょっと前からトレンディーになったばかりのもの」だったときもあったろうけど。   
   
 食文化・食生活における何らかの変容を阻止するために、異国の料理そのほかを排斥することはナンセンスであり、好ましいこととはちっとも思えない。   
 将来の日本人は現代の日本人に比べ、たとえばカレーに含まれる香辛料の「ハーモニー」をよりよく堪能し、同時にまたより一層のこと分析的に風味要素を把握するようになっているかも知れない(同様のことはもちろん、キムチの風味要素に対しての味覚についても言えたりするか)。   
 他方、和食を口にする機会が相対的に減ることで、味覚、旬の感覚などなどで失っていくものも当然あるかな。   
   
 「これは日本に長いこと伝わる食材・料理ですよ」、「これはそうではないもの」、「これは最近の和洋折衷ですよ」みたいな線引き・色分けみたいなことは、学校や家庭における教育そのほかの一要素・一場面として顧慮されることが必要なのかも知れない・・・どうかな。   
 ま、あまり何やら言っても、「お前、ウィスキーばかり飲んでいないで、日本酒をもっと飲めよ」と叱られてしまったりもしそうであるし・・・。   
   
   
 冒頭の画像は、(現在は記事削除してしまったが)過去にも紹介したことある本。この本のなかで著者はアラブ諸国の音楽に見られる音階などについても解説している。我々日本人が日常的に接している西洋音楽における「全音」「半音」、シャープ、フラットとは異なり、あるいはそれらの域を超えて、アラブ音楽にはたとえば「9分の1音上げる」とか「9分の4音上げる」とかの音階差、さらにはもっと多くの感覚/指示記号が必要である。しかしながら、西洋の(全音階・半音階の感覚のもとで作られた)楽器がアラブ圏で使われるようになり、これによって過去から受け継がれて来たアラブの音楽遺産が損ねられることを著者は危ぶんでいる。   
   
 モノの往来、文化(食文化であれ音楽文化であれ)の往来・・・これに伴って、むずかしい問題もまた存在することになる。   
   
   
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   
   
   
 東京あたりでならば「春一番」の風が吹いて土埃が舞ったりし、やがて(隔日とかでなく)連日のように花粉症の症状に悩まされる3月や4月くらいが、ホタルイカの「新漁もの」を家庭で美味しく楽しめる時期・・・というのが筆者の「季節感」であり「歳時記」めいたものか。もっとも、現在は花粉症は治ってしまっているが。   
   
 居酒屋そのほかではホタルイカはもう少し早くメニューに加わったりする。しかし、ま、サヨリでもホタルイカでも、家庭の消費者向けに魚屋・スーパーが仕入れてお手頃価格で販売するのは飲食店が客に出すのよりも遅れるのが普通ではあるまいか。   
   
 2月の或る日だったか、「スーパーではホタルイカがもう売られている。買って来たなら食べるか?」と訊かれた。「富山県産か? “解凍もの”との表示があろうから、それだったら特に今にも食べたいわけでもない」と答えた。いつの時期に漁したものか知らないがそれが冷凍で持ち越されたものは味がどうも・・・などと、うるさく言いたいわけではないのだけど、ちょっとの辛抱ならば「新漁もの」のほうが良かろうに。   
 その翌日くらいだったかな・・・「富山県産ではあったが、“解凍もの”との表示は無いみたいだった」と言われた。うーん、そうなのかなあ。だが、仮にもし「解凍もの」に該当するのにその旨の表示がされていないとすれば何かちょっと不親切であるように思えぬでもない。   
   
 そして、つい何日か前、今年初めてのホタルイカを食した。(「ホタルイカってどんなイカ?」と思う人ももしかすると居るかも知れないが、昨年4月3日付記事の画像のような、小さくてプクッとしたイカである。)   
   
   
 冷蔵庫からビールを取り出すときにコウナゴ(干しコウナゴ)のパックが目に入ったが、これも「新漁もの」との表示があった。さて、こちらは「天ぷら」になるのか、大根おろしに乗せられて出て来ることになるのか、いずれにせよ、こんな小さな魚であるのに、日本の海は楽しみを与えてくれるものだ。   
   
   
 下の画像の左のはビール。右のは、「ビール」ではない類似ジャンルの品。   
 左のこのビールは柑橘類を思わせる香りを伴っている。泡だけ舐めても「ちょっといいな」と感じるものがある。ただ、「つまみ」にはどんなものが合うのかなあ・・・すぐには思い浮かばないが、この特徴的な香りをあまり追わないでおくほうが自由気ままに飲めるのかな。   
 右のは、このジャンルのものの出来としては「良い」のではないかと思えたが、「気になってしまうもの」が舌の上と口中にわずかに残るし、「自分にとって不都合と感じる風味があり、そしてまたビールには負けるな」というのが筆者の感想であった。   
   


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