2017-10

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セルの伝記-その4

   
 巻末資料を除いて読了したのだが、総合的な感想というと意外にも「特に無い」に近い。それでも、セルの足跡をよく把握できるのでファンにはありがたい本だと言って間違いあるまい。   
   
 セルと共演した演奏家、またセルと関わりを持った作曲家などで現存する人に、今からでも遅くない、音楽雑誌などがインタビューしてくれればセルについて興味ある話題がまだまだ出て来るかも知れないなあ(尤も、セルとケンカ別れした人などは機嫌を損ねることもあろうけど)。   
 ヴァイオリニストのパイネマンとセルとの関わりについては210ページにも書かれているが、1964年12月、彼女の楽器選びをセルは手伝っているのだなあ・・・あの有名なパイネマン/ペーター・マークのドヴォルザークの協奏曲のレコーディングは1965年であるから、このときに演奏されたのもその楽器だろうか。   
   
 巻末資料のディスコグラフィを、念入りにではなくパラパラと眺めたのだが、リヒャルト・タウバーとのレコーディングのうちプッチーニやワーグナーのもの、また、ビヨルン・タレンとのレコーディングについては記載漏れか(それとも筆者がこれまで得てきた情報が誤りであるのか)。   
 352ページの2行目で、モーツァルトの交響曲第21番とあるのは第29番の誤りだろう。   
   

コメント

コメントをありがとうございました

 お久しぶりです。   
   
 本文以外にも329ページにオペラ指揮の実績が載っていますが、若き日の1924年から29年にかけてなど、実にいろいろ振っていますね。   
   
 「もしも戦争が無かったら」、「もしも ユ ダ ヤ 迫 害 が無かったら」、「もしもフリッチャイが健康に恵まれていたら」などの仮定に基づいた場合の、現代に至るまでのヨーロッパ楽壇の有りよう(の可能性)を空想したこともあります。   
 セルの振った「オランダ人」「トリスタン」「パルジファル」「サロメ」などは聴いてみたく思います。   
   
 おっしゃるとおり、音楽ジャーナリズムの方々には一頑張りして欲しいところです。   
   

お久しぶりです。

以前管理人さんが言われていた伝記本、やっと出ましたね。
そして、もう読み終えられたのですか。英語の苦手な私は遅々として進まず、です。
ヨーロッパ時代のセルについて詳しく書かれていないのは、まぁ、ある程度予想できたことですし、それよりも、没後40年以上誰も書こうとしなかった伝記をやっと出してくれたM・チャーリーには拍手ですよ。同時に、偉大なる音楽家の生涯になぜ誰も興味を示さなかったのかという思いも湧いてきます。まだ没後まもなくならヨーロッパ時代のセルを知る楽員や劇場関係者もいたでしょうが、もうそんな生き証人も残ってはいないでしょう。
後は今回の出版を機に、管理人さんが仰るように存命のセルの共演者、関係者の取材に音楽ジャーナリスムが目覚めるかどうかですね。でも、現存となるとどうしても当時は若手ということになりますね。カーゾンやゼルキンのようなセルを良く知る人物だったらなぁ、などと愚痴らずに期待しましょうか。

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