2017-10

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雑記

   
 あの地震と津波から1か月あまりが経った。   
 あのときは職場のテレビに流れるリアルタイム中継映像に釘づけになってしまった。ああいう映像は大画面テレビで見るものではないなと、今になってつくづく思う・・・精神的ショックが大きくなってしまった、長引くものになってしまったと、そう思うのだ。もちろん、実際にあの津波から逃げまどった人のほうが何十倍も大変なことだったろうけど。   
   
 技術の進歩や普及が進んだ将来において、津波被害の中継などするテレビカメラでさえ3D映像仕様が標準になったりすると、その映像を見る人のなかには具合が悪くなる人も出たりせぬかと思ったりする(心理的ショック、動悸・心臓発作ほか)。   
   
   
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 「被災地以外においては、人々は過剰な自粛をすべきでない、それでは経済が停滞してしまう」との意見はわりと早い段階から聞かれた。「消費行動などはこれまでどおりで行きましょう。世間が潤うことが大切で、それにより税収もあがるし、あるいは人々が寄付や義援金などを続けていくこともできる」というわけである。   
 もっともなことである。しかし、それ以前の問題として、被災した人々のことについておのずといろいろなことを考えてしまうのが人の常である。「家族や親しい人を亡くす/その安否が分からなくなる」「暮らす場所を失う」「生業(なりわい)/職を失う」などの、いずれかひとつでも大変なことであるのに、それらの複数のことが一度にやって来てしまったときの悲痛・苦悩・失意・不安がどんなであるか・・・そういうことを、毎日のように、幾度も考えてしまった。   
 自分のなかに自然に芽生える欲求を抑えるようにしてとか、あるいは他人の目を気にしてとか、そんな心持ちで飲食・レジャー・消費に一定の抑制をかけた人というのは、実はそれほど多くないのではないか。明るくはなれない気持ち・・・その気持ちを映すかのように振る舞った結果として、たとえば贅沢なものに手を出さなくなったとか、そういう現象が顕著に見られるようになっただけのことであろう・・・「日本人はそのように“沈みがち”な心を持つが、これは良くない」と言い切る向きもあるが、筆者は逆に、日本人の美質であると感じる。他人の境遇や心理状態に「思いをはせる」ことの結果だと理解する。「マクロ経済、一国の経済のなかに位置する自分」を客観的に見据えつつ消費行動することは、ちょっと無理なものがあるというか、そのへんを率先垂範できる人は限られるように思う・・・もちろん、お金持ちの方には是非そのように行動していただきたいし、上のような意見を述べるエコノミストの方々についても同様の期待を寄せてしまう。   
 また、たとえば「飲みに行く回数を何回か減らせば」とか「贅沢をちょっと控えれば」などと思いながら義援金に応じた人は相当多数にのぼる筈で、その反動としてしばらくのあいだ金回りの悪い業種が出てしまうのも、やむをえないと言えば言えそうだ。回復にはあとちょっと時間を要するのではないか・・・「贅沢は敵だ」とか、「欲しがりません、勝つまでは」ならぬ「欲しがりません、復興が完了するまでは」などのスローガンが流れているわけではないのだ。   
   
   
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 あの震災からまだそれほど日数が経っていなかった或る日の夕食どき、「スーパーマーケットの店頭にはパンが無かった、納豆も無かった」と聞かされた。   
   
 筆者は和食派・米食派なのでパンについてはどうでもよいと思えてしまったが、しかし、「ああ、この2、3日は納豆を口にしていないな」と思ったら急に食べたくなり、夕食を早めに切り上げて納豆を買いに出た。   
 なるほど、無かった。で、「そのかわりに」というのも変な話だが、良さそうな明太子があったのでそれを買った。それから三陸産ワカメ(塩蔵)も目についたのでそれをわりと買い込んだ・・・ティッシュペーパーやら何やらはどの家庭でも日頃から十分に備蓄すべきものであって、このたびのこういう事態のときにはこのワカメのように長く入手難になりそうなものをこそ買い込まなくてはいけない(消費量と賞味期限など考えつつ)。ワカメはやはり国産のものが美味い。新物ならばなおのこと美味い。   
   
 その晩以来、(酒を自宅で飲む頻度が増えたことも手伝ってだが)あれやこれや酒の肴になりそうなものを自分で探して来るとことは多くなった。   
   
 下のは「のどぐろ」の干物。   
 炙って食べた。サイズにしても風味の点でも物足りなさは否定できなかったが、それでもおいしかった。   
   


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クラシカルな某

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