2017-10

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セルに関わりある本のうち・・・



   
 昨年11月のブログ記事で触れたセルの伝記本については、その出来(しゅったい)が待ち遠しいこと勿論であるが、上の写真のうち左のものはセル・ファンによく知られている本(出版は2000年)。ここで語られるクリーヴランド管をめぐる歴史やエピソードは読み手を夢中にさせるものだ。   
 タイトルから想像されるとおり、セルに関しても「クリーヴランド管との関係」で語られている部分が多い。しかし、セル関連の、それ以外のエピソードが含まれていないわけではない・・・例えば・・・あのフラグスタートがいよいよメトロポリタン歌劇場に登場しようとする直前、彼女は当時プラハで活躍していたセルを訪れ、10日間、毎日1時間のレッスンを受けたそうだが、彼女いわく、それこそ些細なミスにもセルはたいそう苛立つので彼女も時には怯えてしまったそうだ。   
 この本は、注記やディスコグラフィ資料などを除いても実質的な本文が500ページ以上にわたるなど大作と言える。しかし、読みやすい英語で書かれている。   
 写真では分かりにくいが、副題のようにして "Second to None" とある。うむ、少なからずシビれるなあ・・・しかし、この感覚は、日本のスパコン開発について「2番手ではダメなんでしょうか?」みたいな発言をした某大臣には分かるまい。   
   
 一方、写真の右のものは・・・これはクリーヴランド管の演奏会のプログラム冊子に掲載された、主として音楽関係のエッセイ、評論そのほかを中心に収録している(セルが執筆したものではない)。セルに関わるエピソードも見受けられはするが、読み手の興味をそそるのは巻末近くに集められた、いわば「セル追悼」的な幾つかの文章であろうか。1970年に来日した折りのセルの体調・コンディションに触れた文章などもある。   
 使われている英語にはちょっと難しい部分も目立つか。セルやクリーヴランド管に関連する文章は多いとは言えず、うーん、それほどおすすめしたい本ではない。   
   

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