2017-08

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「新春 初売り 大セール」より「ゲオルク・セール」。そして昭和弐年、伯林のセルについて。



   
 年始に「ほろ酔い」でブログ記事アップ手続したせいか、アップが失敗していたようだ(笑)・・・そんなわけで上記タイトルが数日遅れっぽくもあるが、ま、再トライ:   
   
   
   
 このブログ、古い記事は削除してしまっているが、上の画像はもう5年ほど前のもの。指揮者セルの名前のカタカナ表記に注目。   
   
 ・・・・・・・・・・・・・・・   
   
   
 某歌舞伎俳優をめぐる、酒を飲んだうえでの事件・トラブルについての報道合戦ぶりは「凄い」というか「呆れるなあ」の感もあった。   
 歌舞伎や、それを(世襲か否かは別として)受け継ぐ人々へに対する、世間やマスコミの関心はそれだけ大きかったりするのか・・・しかし、不祥事・スキャンダルほか攻撃材料になりうるものを見出したときのマスコミの動き・姿勢の恐ろしさこそ、今回いちばん感じたことだ。   
   
   
 さてさて・・・。   
   
 「クラシック音楽は古い、古臭い」という見方に対抗する術とアイデアと材料を、クラシック音楽ファンならば沢山持っているはずだ。バロック音楽のカテゴリーに入るものも含めて、たとえば、ヴィヴァルディやJ.S.バッハあたりのものですら、「この曲を聴かせれば見方を変えてくれるのではないか」という音楽作品はあまたある。バッハの、あのシャコンヌが持つ刺激とか、伝えたい、知って欲しいものは数え切れない・・・。  
   
 しかし、たとえばバッハは大昔の人と言って間違いない。   
 バッハの生涯と活動を年譜ととともに記憶していたりなどしないが、バッハの没年が1750年であることくらいは当然に頭に入っているから、おのずと、彼の主たる「活動」の時期が18世紀前半であるとの認識は持っている。   
 バッハのアルンシュタット時代は1703年に始まる。日本では、実に元禄時代である。この1703年は、妙な比較・参照をすれば、近松門左衛門の大ヒット作「曽根崎心中」が人形浄瑠璃で初演された年。   
 近松には1711年の「冥途の飛脚」、15年の「国性爺合戦」、20年の「心中天網島」、21年の「女殺油地獄」などの作品がある。ここでバッハの数多い作品を同様に並べてみることはしないが、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の作曲時期は1720年、「ブランデンブルク協奏曲」の献呈時期は1721年のようである。   
   
 バッハと近松の活躍時期をこんなふうに比較するのも何だが、彼らの作品が今日に至るも人々から大いに親しまれていることは共通する。ああ、それにしても、バッハ作品というのは本当に大昔のものなのだなあ。   
   
 時代はずっと下って日本の明治時代・・・。この頃の人形浄瑠璃界の動きのことは知らないが、近松ということで今度は歌舞伎方面に目をやれば、「天覧歌舞伎」が行われたのは1887年すなわち明治20年。これを機に、歌舞伎や歌舞伎俳優に対する世間の見方は大いに変わったとされるが、筆者、その節目の時代に居合わせたわけではないし、状況変化のその度合いを実地に見知るわけもない。ただ、今日に於ける歌舞伎の存在意義や人気そのほかを考えれば、伝統を受け継ぐ・担う人たちには芸そのものに関わる気構えばかりでなく日常諸々の自重もまた求められると言っても差し支えあるまい、おそらく。   
   
 さて、以上は「余談」なのだ・・・。   
 1897年(明治30年)、ジョージ・セルは生まれた。そうなのだ、セルは「明治生まれの男」。 
   
 セルがベルリン、ストラスブール、プラハなどの歌劇場でキャリアを積んだあと再びベルリンに戻り、シュターツカペレ・ベルリンに於いてE.クライバーのもとで第1指揮者の地位を得たのは1924年(大正13年)のことであった。この年、セルは27歳になる。その頃のレコーディングは幾つも残っている・・・リヒャルト・タウバー、ミヒャエル・ボーネン、ビョルン・タレン、ロッテ・レーマンなどが歌うオペラ・アリアのオーケストラ伴奏で指揮をとっている。   
   
 次のものは「オベロン」序曲。1927年というから昭和2年のレコーディング。セル30歳の年。   
 復刻プロセスにおけるノイズ問題などを別とすれば、レコーディング音質自体はそれほど悪くないではないか。   
 今日広く親しまれているセルの演奏の魅力ポントは幾つも挙げられようが、フレージング、楽器バランス、リズム要素の処理などからした「生気」も魅力のひとつと感じる・・・さあ、このレコーディング当時のセルの演奏スタイルがどんなであったか:   
   
   http://www.youtube.com/watch?v=AacaRtZkL88   
   
   


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