2018-07

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雑記

   
 202X年秋・・・或る日、某総合大学では高校3年生(もうすぐ大学受験生)を対象としたキャンパス見学会が開かれていた。   
   
 そして午後2時からは講堂で、「在学生が語る、わたしたちのキャンパス・ライフ」の企画が催され、学生のナマの声を聞けた高校生やその父兄に大好評であった。   
   
   
 「理工学部3年の、○○○美です。ほんとうは・・・高校生の頃から芸能界入りを目指していたんですが、オーディションにはぜんぶ落ちてしまって、で、お友達が大学で電子工学をやりたいって言ってたんですけど、わたし、“リケジョ、かっこいい”とか思って、でもその友達みたいには頭がよくないから、わたしはこの大学を受験して入りました。入試科目は1科目で、あと面接だけですから、楽勝って感じでしたよ。皆さんも頑張ってくださいね。いまは、モデルのアルバイトとかも少しあるようになって、あと、キャバクラのバイトも週に3回くらいこなしています。もしも大学に入らずにこういうのを仕事にしていたら時間を持て余してしまうでしょうから、大学に入ってよかったです・・・大学授業料無償化でお金があまり要らないからちゃんとそこそこリッチな生活ができるし、お得感ありますよ。芸能界入りは今も諦めていません・・・だって、電気とか物理とかで研究者になるとか、会社でエンジニアの仕事するのとかって、ぜーったいにイヤで。メーカーさんの作業着とか、めちゃくちゃダサイじゃないですか、あんなの着せられたら死にたくなっちゃいます。芸能界入りの夢がかなって“リケジョなんです”とか言えたら、すんごいアピールになって目立ちそうで、だから大学ってコスパいいですよ、日本に生まれて幸せって感じですよね。何かでテレビに出演することとかあったら、皆さん、応援をよろしくお願いします。」   
   
   
 「経済学部3年の○○○男です。大学に入ってまで勉強したいことも無かったんですけど、タダで授業を受けられて大卒の資格も貰えるんなら、やっぱ進学しないと損だなと思って進学しました。実際のところ、あんまし勉強してないです。バイトして、あと、学生の集まる勉強会で安保法制や沖縄基地問題などの話を聞いたり・・・よくデモ行進などにも参加してます。卒業後は、どこかの会社に入れればいいなって考えてます。僕ら若者の数が減っている時代なので、就職もそんなに大変じゃないみたいですよ・・・2年上の先輩がそう言ってました。皆さんも受験、頑張ってください。」   
   
   
 「文学部史学科2年の○○○男です。高校を卒業したら料理人の仕事を選ぼうと思ってたんですが、親からは“大学を出ておいたほうがいいぞ。将来、もしも進路変更するときにも大卒だと胸を張れるぞ。どうせ授業料はタダなんだから行っておけ”って言われて、それで大学進学しました。経済学部とか法学部、商学部などがよいとも言われたんですが面倒でウザったい勉強ぽくて・・・授業料負担が無いから「いっそタダ得」みたいな感じもあるし、手にする4年間の自由時間は思いっきり好きなことして過ごすのがいいじゃないですか・・・漠然とメソポタミア文明の勉強・研究とかしたいと思ったんです。この大学、先生が親しみやすくて、すごくいいですよ。一緒にお酒を飲んだときとか、先生が“自分みたく研究の道をたどると、今さら企業に勤めるのはハードルも高いし、定年までずっと上司の顔色うかがいながら仕事するのは生き辛そうに思えたし、静かに教員をやってるのが楽でいいんだよ”とか、“教員や議員という職が、収入を得るのには楽なんだよ”みたいに含みのある言葉を聞かせてくれて、社会勉強になることが沢山あります。ところで、数学って、皆さん嫌いじゃないですか? そういう人、多いですよね。教養科目で勉強させられましたけど、これがまた凄いんですよ・・・八寸の盛り付けとか、あと生ハムの飾り方とかで新しいアイデアを考えるのに、意外にも数列の感覚とかが役立つんですよ、ハンパなくビビビッてひらめきますよ。なんか・・・学校で教わることに無駄なものはないって感じですかね。ま、いずれにしても、僕が目指す料理の世界は自分の舌やその他の感性、そして腕前が勝負です。そこにエネルギーを注ぎます。今は飲食店のアルバイトで稼ぎながら料理の勉強もさせてもらってます。調理師の資格もいずれ取って、大学もちゃんと卒業してみせます。でも、大学での専攻分野で仕事していこうとは思っていません・・・大学とか、そして大学で教わることとかって、そんな狭量な活用の仕方をするためのものではないでしょ・・・長い人生のどこかで、ふと偶然にでも役立つ場面があればいいんだろうなって思っています。アルバイトでお金をしっかり貯め続けて料理の修行をしにヨーロッパにも行きたいし、それで将来はイタリアンの店とか持ちたいと思ってます。」   
   
   
 「人文学部3年生の○○○郎です。お父さんが、あ、父が僧侶をしています。自分もそれを継ぐのが運命だと思いながら育ったんですけど、お寺って昔みたくはガッポガッポ儲からなくなってるんですよ・・・檀家も減るし、お布施とかも今ではケチってろくに包まない輩が、いや、連中が、いや、そういう方々が増えていて。で、父を継ぐことには迷いもあって、どうせ授業料はタダだし何か違うことを勉強してみようかなって・・・最初は何を学びたいってこともなかったんですけど、これからはキリスト教の時代かなっていう予感みたいなものもあって・・・21世紀後半は中国やインドばかりでなくアフリカの時代でしょ・・・アフリカの事を研究して、もしもそこでキリスト教が深く浸透していく状況であればキリスト教関係を利用して稼いでいこうかなと思って・・・土着の宗教とかアニミズムとか、そういうものとキリスト教をうまく融合させて新興宗教をつくって、金がバンバン集まるシステムを作り上げていけたらとか考えています。それで大学ではアフリカの文化や人々の暮らしを研究しています。今はナンパしたりとかで遊びまくってますけど、卒業したらマジメになりきります、派手に懺悔でもして号泣したらハクもつきそうですし。自分のモットーは“目指せ、免罪符を売りまくってでも億万長者になるぞ”です。皆さん、よろしく!」   
   
   
 「芸術学部音楽学科2年の○○○華です。えっと、実は、あたし、悩んでて・・・。音楽は好きだったんですが、それほど才能が無いのに入学したのは無謀だったと、すぐに気づきました。授業料負担が無いからと、テキトーに選んで進学してしまったことを悔やんでいます。ピアノも声楽も、ぜんぜんダメっぽくて、作曲の方面はもっとダメで。それで・・・このままダラダラと続けていくのがいいのか、それとも・・・もしも別の大学に入りなおすとするなら外国語を専門に学びたいって考えています。大学を入りなおした場合でも授業料無償化の対象になるのかなって、もしそうなら、すぐにでもまた受験勉強をしなおさなくちゃって考えています。皆さんとは同じ受験生という立場でライバル関係になりますね。でも、お互い、一生懸命に頑張りましょう。」   
   
   
 「理工学部4年の○○○夫です。えっと、卒業にはあと2年くらい掛かりそうです。自分、高校時代は数学とか物理とか、もう赤点ばっかりとっていて。それでも、うちの大学のこの学部は志願者が定員割れ状態なのを知って受験して、うまく合格しました。けど理系の勉強は嫌いだったので、ラッキーとかあまり思わなかったですけどね、それに、入学して1年のときは補修授業がたっぷりあって・・・自分は“対数って何? 重力加速度って何?”みたいな感じだったんですが、ちょっとは勉強も進みました。ただ、授業はやっぱり難しくて単位を落としまくりで・・・どうせ授業料はタダなんで、8年間かけてでも卒業すればいいじゃないかって、焦らずに気楽な気持ちで過ごしています。皆さんも頑張ってください。」   
   
   
 ・・・と、架空の話であった。(なお、高等教育無償化がどのような形のものになるのか分からず、したがって、設定もまた架空のものである。)   
   
   
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 コンビニのファミリーマートが、「忖度御膳(そんたくごぜん)」という名の弁当を発売するらしい。   
   
 ・・・霞ヶ関あたりでよく売れるようになる? しかし、ファミマによる商品紹介を見ると、官僚などのする「忖度」とはちょっと異なる性格の「忖度」が表現されているかな。   
   
 弁当の内容は筆者の好みには微妙なところでマッチしないけど、それでもまあ、「1日何品目以上の食品・食材を摂取しなくては」などと神経質になっている人にも喜ばれる弁当であろうか。   
   
   
   
 弁当で気に入っているものは、定期的に参加する或る集まりで供されるもの・・・寿司屋から取り寄せられるもので、ご飯、少量の刺身類、サワラまたはブリなどの焼き物、れんこん・にんじん・ごぼう・こんにゃく・さといも等の煮物などで構成される。   
 別の機会に、ときおり食べることとなる弁当は鶏ムネ肉の照焼きっぽいものがメインとなるもので、これも、しつこくなくて筆者の好みによく合う(余計だなと思えるのは一緒に添えられているメンチカツらしきものかな・・・食べずに残すから本当にメンチカツであるのかどうか分からない)。   
 が、人によっては「このような食事では体が油切れを起こして錆びつきそう」と感じるようでもある。筆者にしてみれば、噛めば油がジワワーッとにじみ出るような春巻・磯辺揚げ、また、脂身を多く含んでいそうなハンバーグを食べたりすれば油脂で血管詰まりを起こして「けいれん」も生じ、ヘタすれば死んでしまうかも知れないという気分にも至るのである(医学的に正しい認識ではなかろうけど)。   
   
   
 ずいぶん前のことになるが、労働組合のちょっとした集まりに参加したときに夕食として渡されそうになった弁当は、筆者にとって「あっ、こういうものは自分には絶対ダメだ。食べたくない」と思えるものであった・・・上で「渡されそうになった」というのはつまり、「要らない」と言って受け取りを拒絶したということである。   
 新入社員のときから「ユニオンショップ制でもないのだし、労働組合なんぞには入らない(=仮に入ったりすれば自分の人生・キャリアの汚点になる)」との思いで生きて来たわけであるが、しかし、それはそれ。組合員の意見・言い分を聞いて様々な職場の課題その他を知るために出席せざるをえない集まりもありはする。   
 で、あのとき渡されそうになった弁当のおかずは、ハムカツ(カットされた断面から覗くハムは極薄)、揚げギョーザ(黄金色というより茶色)、赤色ウィンナーなどであった。魚のおかずが無くてもそれは構わないけれども、どうしてこういうおかずなのかなあ・・・油で揚げる調理によって「中心部までしっかり熱が通りやすく食中毒のリスクが少ない」、「食べたあとの消化に時間がかかるため腹持ちがよい」ということで弁当店が企画しているものであろう。酒のディスカウントストアその他では中国産冷凍ギョーザの大袋など売られているけれども、ああいうギョーザなどを利用すれば原価も安くて済みそうである。   
 ほか、うがった見方をすれば、鮭弁当、唐揚げ弁当、ハンバーグ弁当などでなく上のような弁当にすることで、労働組合としては「うちの会社は給料が安く、皆、食事にも節約を重ねる日々である・・・したがって労働組合で配る弁当もおのずとこういう安いものになる。もっと賃上げせよ」的なアピールを考えているのではないか。筆者にしてみると、「こういうアピールがいやらしい。だから労働組合とその幹部は・・・」などという気持ちになってしまう。   
   
   
 ・・・・・・・・・・・・   
   
   
 以前に写真で紹介したセル関係の新刊書籍のタイトルには "reign" の語があるが、これは高校生時代などに "rain" や "rein" とともに同音異義語(同音異つづり語)としてセットで覚えさせられた人も少なくなかろう。   
   
  "reign" の語はまた、ウィスキーのあれこれを飲む人には「あ、えっと、えっと・・・あそこで目にした語!」と反応するものでもあろう。   
   
 スコッチのブレンデッドで有名な「オールド・パー ("Old Parr") 」・・・この銘柄の名称に採用された「トーマス・パー爺さん」とはどういう人物であったのか・・・ボトルの上方のラベルにはこう書かれている:   
   
   Thomas Parr, a man who lived in the reign of ten English sovereigns.    
   
   
 ほか、パッケージの紙箱にも説明が書かれていたりするが、10人の王の御世を生き、152歳9か月もの長寿(!)に恵まれたという人物である(1483年に生まれ、1635年に亡くなった)。   
 これほど長寿の体質の人が現代に生きていて、さらに、高度医療・先進医療・臓器移植などなどの恩恵を受けることが出来たなら、一体どれほどの年齢まで生きられることであろうか。(あまりの長寿は、しかし、心理的にも苦痛であるやも知れないけど。)   
   
   
 下の写真は過去のものの再掲で、左側がそのウィスキー。   
   


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