2017-10

Latest Entries

雑記

   
 最近、本屋さんの「新書」の新刊コーナーには音楽関係のものも何冊か出ている。   
  
 「ストラディヴァリとグァルネリ・・・」(文春新書)や「冷戦とクラシック・・・」(NHK出版新書)は、興味をそそられる人も少なくなかろう。   
 ほか、筆者が面白く読めたのは、やはり新書で「サザンオールスターズ 1978-1985 」(新潮新書)である。もちろんクラシック音楽関係の本ではないし、語り口や、曲目(作品)解説のパターンもまたクラシック音楽関係で見られがちなものとは全然違うのであるが、歴史を、諸作品を、楽しく振り返ることが出来る。そしてまた、はっぴいえんど、キャロル、サザンなどをめぐって、どれが格上・格下であるか、また、彼らがどう変革・進展に寄与したのか等、それらの点についての人々の認識に修正・再考を迫って来るところにも意義を感じる。   
   
   
 ・・・・・・・・・・・・・・   
   
   
 先日はNHK総合(地上波)の番組で、NHKが開発したAI(人工知能)を活用して解析その他をするみたいなテーマのものがあったようなのであるが、見逃してしまった。   
   
 AI利用に適するテーマかどうか分からぬが、「もしもNHKが速やかに受信料の引き下げを実施すると、国民の幸福度/ハッピー度はどのくらい向上するか(たとえ微々たるものであっても)」という予測をして欲しいのであるが・・・NHKの受信料を「月額いくら」と考えると、人はそれを大した金額でないように感じてしまうが、これを「年額いくら」と捉えなおすとする・・・すると、そんなに小さい金額ではないと言え、この支出・負担が小さくなれば「おっ!」という感じにもなりうる筈・・・たとえば、シングルマザーの世帯で、そして非正規労働・低賃金で働くしかない境遇で、しかし家賃支払い額は決して小さくないといったケースの場合に、今のNHK受信料の料金レベルは結構な負担感になっている可能性があるのではないか、どうだろう。   
   
 筆者個人的には「4Kテレビ、8Kテレビの研究開発に見られるような、次世代テレビ/放送の研究はほどほどでいいんじゃないか」みたく思って来たのであるが、この感覚はむしろ少数派であろう。しかし、ま、同時に、そういう研究もやはり大きな意義があるものと思うし、高精細映像の技術は学術調査その他にも貢献しうるのであろう。   
 が、NHKは少しスリム化を目指してもよいのではないか。民放テレビでも現代ではこれほどのチャンネル数があり、インターネットなどもあり、我々が情報を得たり娯楽に接したりする手段が多様化しているなか、相対的にはNHKの役割・意味合いは減じて来ていると思う。であるならば・・・(NHKが発する情報には信頼性があるように我々は感じ、あるいは、そのように思い込み続けて来てはいるが、その点はNHKも大事に考えつつ、しかし、)NHKは組織のスリム化とともに、その番組の整理・再編によるスリム化をも目指していただき、受信料という国民負担を今よりも小さくする努力があってよいのではないか・・・国民の社会保険料負担が増している状況下、受信料引き下げが行われればそれは人々の暮らし・家計にメリットをもたらす。   
   
 各テレビ局の各番組の視聴率がどうだとか調べたこともないのであるが、ともかく、「いったいNHKの番組は人々からどのくらい観られているのか」という疑問は前からあった。そして、最近、またもやそれを思うことがあった:   
   
 若い世代の女性に「テレビを観るとすればNHKがほとんどだ」と言ったら、 「ニュース以外に、いったいNHKで何を観るんですか?」と、不思議そうな顔をされてしまった。   
   
 こちらは「モーガン・フリーマン」、「サイエンスZERO」、「美の壷」の3つを挙げたのだが、首を傾げられて「知りません」との返事で・・・。   
 これら3つはたまたま揃ってEテレの番組なので、「どれも教育テレビの番組だけどね・・・あ、今は教育テレビって言わないんだよね、Eテレか」と言い添えてしまった。この「Eテレ」という呼称に対しては微妙な抵抗感をずっと覚え続けている・・・昔、JR/国鉄で「E電」という呼称が生まれたのはいつのことであったか・・・あの呼称に感じた抵抗感にちょっと似ているかな・・・“E”の意味は異なるだろうけど。   
   
 上の3つの番組のうち前2者は科学番組ではあるが、文系人間も大いに楽しめる。「モーガン・フリーマン」の内容中には「うーん、ホンマかいな。そんな研究、成果が出るのか?」等の疑問を感じることもありはするが、でも、興味深いことに多く接することが出来る。   
 「美の壷」については、登場するタレントさんK氏の「おとぼけ」等の加減・具合が、かつては好きでなかった。その後、気のせいか変化したように思え、現在の「あんばい」はよろしいように感じられる。   
   
 これら以外、同じくEテレで日曜の夜9時に放送されるクラシック音楽の番組枠については特に挙げなかった・・・おおかたの人はクラシック音楽に興味を持っていないのだから。   
 しかし、ゆっくり自問自答してみて、あのクラシック音楽番組枠に満足しているかというと、「さほどでもない」という感じかな。毎回観ているわけではないが、N響のコンサートを収録したものが多過ぎないか・・・日本のオーケストラそれぞれ、昔に比べるとかなりレベルアップしたように思えるし、N響も同様に思えるのだが、でも、こちらはN響のファンでもないし(在京オケ、日本のオケに関して「N響ありき」的な感覚も持っていない)、他のオケや、あるいは来日オーケストラ、また個人/演奏家などのコンサートを収録したもののほうが、個人的には有難いか。もちろん、海外のテレビ局が制作した映像・音声を放送してくれるのでもよい・・・たとえBSの「クラシカ・ジャパン」の番組っぽくなってしまっても。     
 「らららクラシック」も楽しめる内容のときがあるかな。ただ、うっかり見逃してしまうことが多い。   
   
   
 しばらく前になるかな、NHKの何というタイトルの番組であったか忘れてしまったが、桑 田 佳 祐 氏が登場して落語っぽいものを披露したり、また、「メンチカツ・ブルース」その他を歌うことがあった。が、この曲について、周囲の誰に話しても皆「知らない」と答える・・・ということは、あの番組を観ていた人もまた少なかったのだろうか・・・あの番組は、しかし、NHKのものとしては「やたらと柔らかい内容」というか、「お子様も含めての、お茶の間の皆様に向けた安心・安全・健全・無難な番組づくり」から踏み出した内容であったなあ・・・筆者個人は愉快に感じながら観ていたが。   
   
   
 NHKの番組で、世間の人気が高いのは何なのだろう。「家族に乾杯」だろうか・・・しかし、この番組のテーマ・内容がこちらの好みとまったく合わないし、また、言うなれば主役を務めるタレントさんTの声質・喋り方、笑いの取り方、出会う人たちへの話しかけの言葉遣いが当方の好み・波長などと噛み合わないので自分は観ない。もう随分と長いこと放送されていると思うが、30分以上観ていたことは通算4、5回くらいではないか。番組の最後まで観たことは一度も無かろうと思う。(こういう、タレントさんの能力・実力その他とは関係しない、言うなれば「テレビを通して接する視聴者側の好みの事情」から来る問題はどうしようもない。)   
 朝の「連続テレビ小説」は、長年にわたって観ていない・・・生活・仕事のリズム・時間と合わないし。大昔に「おしん」や「澪つくし」だけは観ていたかな・・・早朝出社して一仕事を終え、そのあと社員食堂で朝食を摂りながら観ていたが、そのうち「ドラマを観るのは時間のムダ、さっさとデスクに戻ろう」と考えるようになり、で、観ることは無くなってしまった。(いま現在では、たまに、偶然で観てしまうこともありはするが、それも1か月に2、3回くらいか・・・なのでストーリーの把握は出来ない。)   
   
   
 テレビドラマというものを、特に「観たい」とは思わないのだなあ。  
 で、そのテレビドラマに関して・・・しばらく前までのものから:   
   
 1)「逃げるは恥だが云々」(民放)   
 2)「地味にスゴイ 校閲ガール」(民放)   
 3)「水族館ガール」(NHK)   
 4)「ツバキ文具店」(NHK)   
   
 上記1は一度も観なかった。理由は特に無い・・・基本的に「テレビドラマは観ない」の姿勢でいるので、世間で評判なのは知っていても観ることはなかった。   
   
 次の2は・・・。   
 「(テレビドラマを観ないと言い張ってますけど)これは面白いと思いますよ。毛色の変わったものが好きそうですから、もしかしたら気に入るかも知れないですよ」と言われて観ることにしたのだ。ただ、録画してまで観ようとは思わなかったので見逃してしまった回もある。   
 うむ、悪くはないなと思えたが、主役の女優さんの表情のつくり、喋り、身振り手振りが気のせいか大袈裟に感じられて、そこが気に入らなかった(責任は女優さんにでなく演出などの担当者にあるのか、それは知らないが)。   
 むしろ、共演の、男と同居をしてしまう役の女優さん、それと、主演女優の先輩役(メガネをかけたベテラン女性の役)の女優さんなどに魅力・味わい、代えがたい個性などが感じられたかな。   
   
 誰かから勧められたのでなく、偶然に何回か観てしまったのは上記3であった。主演の女優さんみたいなタイプ・雰囲気の人はこれまで身近で目にしたことが無かったため「これはまた面白い個性を感じさせる女性がいるものだなあ・・・しかし、さて、演技上と実際と、どのくらいの差異があるのだろう」などとも気になった。   
 芸能人、タレント、スポーツ選手などなどの名前を覚えるのが苦手であるのだが、ドラマを観続けてはいてもこの女優さんの名前もやはり記憶にとどめにくくて・・・。ふと思い立ったのは、苗字が同じで元テニス選手のM氏の名前もこれまではすぐに思い出すことが出来なかったりもしたので、「よしっ、ではこの際、それら2名をセットで記憶にとどめよう」と思い立ち、「松岡美術館」と無理やり結びつけて記憶にとどめることとした・・・みごとに記憶は定着した。   
 だが、この女優さんについて「この顔と目、過去に何かで見たことあるんだよなあ、それは絶対に間違いない」と気になった・・・でも、どうしても思い出せず・・・しかし、である・・・ふと思いついてネットで調べたら、過去にNHKで偶然観ることあったドラマ「限界集落株式会社」にも出演していたということが分かり、腑に落ちた。「ネットって便利だなあ」と改めて思った。   
   
 上記の4は、ほぼ全回、観ることが出来たと思う。ストーリーのトーンや展開に独特の味わいがあって楽しめたが、でも、こういう感じの仕立てのドラマについて、世間全体の(特に若い世代からの)ウケはよろしいのか疑問に感じた・・・いや、しかし、NHKは視聴率を気にし過ぎる番組づくりをする必要はあるまい。それに、このドラマのこの作り方の場合に、どこかでコマーシャルが挟まるとすれば観ている側はきわめて興ざめな思い・不愉快な思いをするであろうと、そんな気がした・・・そういう意味でも、NHKが制作・放送してくれてよかった。   
   
   
 ああ、でも、驚いたのは、筆者の周囲の数人のうちで上の3、4、つまりNHKが制作・放送したものを観た人はいないのである(男女ともに)。いったい、視聴率、どのくらいだったのかと気になるなあ(上で、NHKは視聴率を気にし過ぎなくてもと言ったのとは矛盾する言い草だけど)。   
   
   
   
 NHKはネット同時配信をしたいらしいけど、ニュース以外にもこういうドラマをはじめとして諸々の番組も配信するということなのか。現状ですら民業圧迫の面があるのに、それがさらに進み、好ましいことではなかろうになあ。それとやはり、むしろスリム化の道へ進んで欲しいかなあ(それによって自分がテレビ・ドラマを観る機会が減っても、特に残念には思わない)。   
   
   

コメント

コメントをありがとうございました

 昔、NHKには「音楽の広場」という番組がありましたが(黒柳徹子さんらの司会)、若き日の尾高忠明氏が東フィルとともによく登場していました。氏の、朗らかそうな表情が印象的でもありました。   
 その番組や「名曲アルバム」に関して、また、NHK-FMの「ブラボー・オーケストラ」(だったかな)で東フィルのコンサートなどが紹介されたりするのを聴いて、わたくしが好き勝手に想像するのは:   
   
「まずは故・尾高尚忠氏とNHKやN響との縁が過去に存在し、そして、尾高忠明氏の活躍機会はNHK関係でも生まれ、同時にまた、氏および、氏が指揮者を務める東フィルもまたNHKの期待によく応え・・・という相互関係の歴史があるのかな」   
   
ということであります。見当違いな点もあるかも知れませんが。   
   
 NHKの番組づくり・番組内容などに「東フィル以外も」となると、選択上の制限は多少出てしまうかも知れないですね・・・たとえば他の放送・新聞メディア系のオケとの出演交渉、放映権・ギャラ交渉などについてはちょっと難しい面もあるやも知れないとか(無理ということもないでしょうが、自分が交渉役であるとすると、億劫になりそうな気も・・・)。   
 でも、「N響ばかりがオケでなし、日本各地のオケなども紹介されるべきであろう」とも思っています。   

私も「モーガン フリーマン」、「サイエンスゼロ」、「美の壺」は愛好していおります。ついでにBSですが「コズミック フロント」も大好物で、ドラマは見ません。ドラマは演出が大袈裟でわかりやすく作り過ぎていて悪寒が走ります。
NHKの謎として、「名曲アルバム」や「らららクラシック」などのオケにN響ではなく、東フィルを起用していることがあります。しかも東フィルばかり起用していて、他のオケはほとんど出て来ません。
NHKは以前、海老沢会長が阪神ファンで、長年に渡り主催試合を全て買い取り、阪神球団に多額の受信料を流入させたことがありました。もしかしたら幹部に東フィルファンがいて起用し続けているのか、と穿った見方をしてしまいます。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://szelldocs.blog9.fc2.com/tb.php/1069-2e919f6c

«  | HOME |  »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

クラシカルな某

クラシカルな某

クラシック音楽好きです。