2017-06

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セル指揮の「管弦楽組曲」

   
  "United Archives" レーベルがセルの古いレコーディングの数々をCD化してくれたことは今さら述べることでもないが、惜しまれるのはバッハの管弦楽組曲第3番がCD化の対象から漏れたことである。その理由が、(1)状態の良好なレコード盤の入手が出来なかったためなのか、(2)CD化すべき演奏内容ではないと判断したためなのか、あるいは(3)他の理由によるものなのか、事情は知らない。しかし、(2)のような理由によるものであるとは考えにくい。   
   
 さて、しかし、ネット上、ちょっとチェックしていたら・・・。   
   
   
 http://ml.naxos.jp/album/9.80220   
   
   
 1950年代のアメリカにおいて、 "Music Appreciation" という、月刊ベースのレコード頒布企画があったらしいのだが・・・それは、今日で言えばデアゴスティーニや小学館などなどが企画している「CD&解説冊子」のシリーズものと発想的に似たようなものであったと筆者は見ている。   
   
 その企画のためにセル/クリーヴランド管も幾つかのレコーディングをした・・・ただし、「クリーヴランド管」とは名乗らずに "Music Appreciation Symphony Orchestra" としてクレジット表記されている。そのうちのひとつにバッハの管弦楽組曲第3番がある。ピリオド楽器・ピリオド奏法などの観点からは問題も指摘されうる演奏かも知れないが、筆者個人的には、この演奏の張り・進行・生命感・輝かしさのあんばいなど、とても魅力的な出来と感じる。セル・ファンにとって(「俺はマニアックには陥っていないぜ」と笑ってみせるファンも含めてすべてのセル・ファンにとって)必聴と言えるレコーディング遺産と思うのだけど。   
   
 セルが残したヘンデルの「水上の音楽」の有名なレコーディングは、クリーヴランド管でなくロンドン響であったことを正解と思うのであるが、こちら「管弦楽組曲」はクリーヴランド管、そして1950年代のそれであったことを、これまた正解であると思う。(なお、同曲について、セル/クリーヴランド管の60年代ライブも音源が残っている。)   
   
 下の写真(過去の使いまわし)は、その管弦楽組曲第3番のレコード。   
   


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