2017-05

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分かりづらい客? 迷惑な客?



   
 (↑)以前に載せた写真だけれども、父親から「カツカレーを食べたい」と言われたときにスーパーの惣菜コーナーで買い求めたトンカツ。   
 もしもトンカツも、そしてカレーも完全に手作りしたら大変な手間になるわけで、トンカツはこのように調達し、そしてカレーはレトルトパウチ食品のものを用いたのであった。   
   
 このトンカツを買ったとき、このようにカット済みのものと、そうでないものと、両方が売られていた。   
 筆者、食品や食材を選ぶとき、やたらと商品のあれもこれもに手を触れるということはしない。べつに自分の手指が汚いとは思っていないが、誰か見ている人がいればその人が不快に感じるであろうから。   
 しかし、この品を選ぶときは幾つかのパックに手を触れた。カット済みでもそうでなくてもどちらでもよいから、ともかく、「揚げたて」に近そうな、より温かさの感じられるものを選ぼうとしたのである。   
 このとき、脇に店員さんが寄って来た。彼女としては、こちらが「買おうかどうしようか迷っている段階」と感じたのであろうか・・・そして、彼女は試食用のカット済みトンカツを手にしていた。   
   
 「美味しいんですよ、ご試食ください」   
   
 この、試食ということがあまり好きでない。それと、日によっては揚げものを絶対に口にしたくない気分だったりもする。しかし、そういう説明をするのも面倒なので、手短かに   
   
 「あ、いや、揚げものは嫌いなもので」   
   
と答えた。相手はこちらを「変な人!」と感じたような、形容しにくい表情を浮かべた。にもかかわらず、こちらはトンカツのパックをひとつ買い物カゴに入れたので、なおのこと「変な人」に見えたかも知れないなあ。   
   
   
 似たようなことは他にもあって、自分が食べるのでなく親に食べさせるウナギ蒲焼を選んでいたとき、やはり試食担当者が近づいて来て「きょうは九州産のと中国産のと両方を売っています、食べ比べてみませんか?」と勧められた。で、このときも「ウナギ、嫌いなんだよね」と答え、相手はやはり妙に感じたらしき表情を浮かべた。(ウナギは、ま、嫌いというか、それほど好きでないというのが正確か)。   
   
   
   
 中元だったか歳暮だったか、デパートでギフト品を選んでいたとき、或る商品群の前に立った。売り場の担当者が寄って来た:   
   
 「お迷いですか? こちらの品など好評なんですよ」   
   
 そちらに目を向けると、ふと思い当たることがあった。   
   
 「ホントっ? この会社、前に食中毒を出したじゃない!」   
   
 担当者は絶句・・・というより「え? そうなんですか?」と言いたそうな表情になった。   
   
 すぐ近くにいた別の客もこちらの顔を覗き込んだ。   
 うーん、ああいうことは口にしないほうがよかったのかな。でも、ま、口から出てしまった言葉は仕方ない・・・政治家の失言ほどには責められまい。   
   
   
   
 昼食をコンビニで調達しようとしたときのこと。   
 若いA君と一緒にいた。彼はひとつの弁当を指差し、「○○さん(筆者のこと)、こういうの、お好きなんじゃないですか?」と言った。   
 なるほど、わりと自分の好みに合いそうな弁当であった。が、ちょっと感じたことがあって、   
   
 「うーん、でも、これ、盛り付けが汚らしくないか? 何かなあー」   
   
と答えた。で、1秒か2秒して、ひらめくというか、思い浮かぶことがあった。今度はちょっと声が大きくなってしまって、   
   
 「これさあ、一度、床の上に落としたとかしたんだろうな。ほら、普通、こんなに盛り付けがズレるわけないもん」   
   
 この筆者の発言とちょうど同じタイミング、絶妙のタイミングで他の客がその弁当に手を伸ばした。   
 その弁当の下には同じ品があって、案の定、そちらの盛り付けはきちんとしていた。   
 当然その客はその下の品を選びなおして買って行った。   
 ああ、あんなことは言わなければよかったのか・・・いや、あの客のためになったのだから、よいのだろうな・・・そう思うことにしよう。   
   
   
   
 ・・・・・・・・・・・・   
   
   
 「世の中に、美味しい○○というものは存在しない。べつに喜んで食べることはないので、わざわざ手作りして食べさせてくれなくても・・・」という発言を、子供の頃にも大人になってからも、幾度もして来た。   
   
 上の、○○に入る言葉としては次のようなものがある:   
   
 カレー、ハンバーグ、コロッケ、ギョーザ、ポテトサラダなどなど。   
   
 こういう発言によって、調理を担当する世の主婦や母親たちは「張り合いを無くす」かも知れないが、しかし、「手作りの手間から開放される」ことにもつながるであろう。   
   
 「誰もが好きなカレー/カレーライス」という、決まりきった言い方があるけれども、筆者に言わせれば「そのようなことは断じてない」のである。インド・ビジネスに携わって来た人に連れられて本格的とされるカレーを食べさせる店(複数。もちろん日本にある店)にも行ったことがあるが、うーん、やはり好物にはなりえない。   
   
 或る居酒屋がギョーザも出している。そのギョーザは4、5回ほど食べたことある。それほどの回数、自分が食べた理由は「かなり美味しい」と感じたからである。他の客も「この店のギョーザは、これは本当に旨いなあ」と口を揃える。   
   
 或る日、その居酒屋の主人が筆者に向かって「以前はギョーザを何度か食べてくれたのに、最近は注文してくれないですね」と言った。それに対する筆者の返事はこうであった:   
   
 「ギョーザ、美味しいと思うんだけど・・・ハネ付きだから・・・ハネの部分が好きじゃないものだから」   
   
 主人は「え?」と、少し驚いた様子であった。   
   
   
 ギョーザのハネの部分・・・人はおそらく、あのパリッとした食感を楽しむのだろうけど、自分としては「油を口に運ぶようなもの」という感じで、どうしても好きになれないのだ。   
   
   
 他部署のメンバーと外での仕事を終えての帰路、一緒に喫茶店に寄ったのだが、こう聞かされた:   
   
「4月に上司が替わってから、(以前とは違って)3時くらいにデスクで“おやつ”を食べにくい雰囲気になってしまった」   
   
 そう言いながら相手はケーキをおいしそうに食べていた。栄養補給でもあるのだろうなあ。   
   
 それからドーナツ専門店の話など聞かされたのであるが・・・。   
   
 実は筆者、ドーナツを最後に食べたのは10歳か12歳か、そのくらいのことである。なので、ドーナツ専門店に入ったことはなく、また、それらが扱っている品も食べたことがない。そう言ったら、相手はとても驚いていた。   
   
 「ドーナツにもいろいろな種類があるようだけど、学校給食で出てきた“揚げパン”(君は知っているかな?)と同じで、子供の頃から嫌いでねえ」   
   
・・・こう言ったら、「揚げパン、嫌いだったんですか? あれ、みんな好きでしたよ」と、またも驚かれたのであった。   
   
   
 揚げパンにせよギョーザのハネにせよ・・・いや、食感は全然違うけれども・・・無理に油を摂取させられているみたく感じてしまう点だけは一緒・・・似ているのだよなあ。   
 揚げパンの場合はまた、揚げ油と甘味とが一緒に口中を攻めるのも気に入らない(これはカボチャやサツマイモの天ぷらも同様だなあ)。   
   
 味覚も好みも、人それぞれ・・・で。   
   

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