2017-04

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フランチェスカッティ/セルによる、バッハ/ヴァイオリン協奏曲



   
 自分には決して「絶対音感」が無いこと、強く胸を張れる(明言できる)けれども(笑)、それでも或る一定程度の「相対音感」はあるものと思う・・・大方の人はそういうものではあるまいか・・・そして、絶対音感が無いほうが、人はおそらく幸せに過ごせるものと、「物事は良いほうに良いほうにと」考える。   
   
 或るとき、夜の歯磨き中にテレビの音楽番組の音が聞こえていて、それを聞いたときに「う・・・あれ?」と思ったことがある。ヴァイオリン演奏の音程(或る音から別の音へと移動するときの音程差)がおかしいように思えた。自分は歯磨き中に少し首を振ることがあるので、ドップラー現象に類似するようなことが生じて音程がおかしく聞こえるのだろうかと思ったが、しかし首を静止させても演奏音程の奇妙さは続いた。すぐにテレビの前に行ってみたら、やはり、どうしたって音程がおかしいと思えた。   
 事前のチューニングをちゃんとしてあっても、ヴァイオリンの類や三味線などの指板はギターのものとは違うし、何かのあんばいで(しかし責任は本人にあろうけど)音程が怪しくなってしまうことが往々にしてあるのだろう、おそらく。   
   
   
 冒頭写真の上段は、つい最近リリースされたCDセット商品で、ジノ・フランチェスカッティのレコーディングを集めたもの。少し前にブログ記事で触れたワルター/コロンビア響とのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲も含まれている。このレコーディングでは、フランチェスカッティのヴァイオリン演奏に音程確保の甘さも感じられるが(もしかすると、基準とするチューニングにおいてすらズレがあるのかな、どうだろう?)、それでもしかし、とても魅力的な演奏である。   
 弦楽器奏者の音感の「確かさ」の変化・衰えというものが年齢とどう相関するか(あるいは共演のピアニストや指揮者、また、レコーディング・プロデューサーらがハッキリ指摘しそうな人であってそれが関係するのか)等を確かめる上で、このように一人のアーティストのものをセットにして集めたものは研究対象として好適かも知れないが、しかし、筆者はそれよりも音楽を楽しみ、偉業に敬意を払うことを優先したい。   
   
 このセットにはセル/クリーヴランド管と演奏したバッハ/ヴァイオリン協奏曲第2番BWV1042も含まれている。これの板起こし・CD化は過去に別レーベルでも為されてはいるが、今回のこのセットのほうが価格的にも求めやすいうえ、他のレコーディングが盛りだくさん収められているのでかなりの「お得感」がある。   
 クラシック音楽ファン一般にとって、同曲については、ヘンリク・シェリングによる「定番」とも言える録音があり、あるいは、比較的新しいものではユリア・フィッシャーのレコーディングなど、堪能できるものが色々あるけれども、フランチェスカッティのこれもまた優れた味わいを有している。   
   
 収録内容の詳細は省くが、ワルター、ミトロプーロス、オーマンディのファンにとっても要チェックの商品であろう・・・オーマンディとのショーソン/「詩曲」なども収録されている。   
 まだすべてを聴いたわけではないが、たとえばオーマンディとレコーディングしたブラームス/ヴァイオリン協奏曲ではレコード盤のキズによるものと思われるノイズもあったりする・・・しかし、気になるかといえば、筆者個人的には「ちっとも」である。   
   
 冒頭写真の下段に写し入れたものは過去に発売されたカザドゥジュ(カサドシュ)のセット商品であるが、こちらにもフランチェスカッティとのレコーディングが含まれている(ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタについては、上のフランチェスカッティ・ボックス収録内容との間に重複があるが)。そしてまた、セルとの演奏も含まれている。興味関心のある方は、こちらにも目を向けていただきたく思う。   
   
 下のは、今回商品の中のバッハ/ヴァイオリン協奏曲に関して:   
   


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