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お麩(ふ)の日、オフの日
まだ少し先のことになるけれども、11月2日は「麩(ふ)の日」である。これは「いい麩」の語呂合わせで定められたとのこと。
・・・というのは嘘で、本当は、何月何日というのではなく毎月2日が「麩の日」なのだそうだ。
ひと月に一度どころでなく麩(焼き麩)はしょっちゅう口にしている。
しかし、何かこう、主役になるわけでもないという点では地味な食材と言えようし、「これが無くては始まらない」というほどまでの存在感・アピール力にも欠けるのではないか、そしてまた日本人の食事の洋風化も進んでしまっているし・・・世間においては、「麩? 久しくお目にかかっていないなあ」という人は案外と多いかも知れない。
美味いんだけどなあ。うどん、鍋物などに入れるほか、味噌汁に浮かんでいてもちょっとばかりヴォリューム感が増してうれしいものがある。
商品の袋に印刷されている麩の使い方の説明にあらためて目をやったら、「ラーメン、なべ焼きうどん、きしめんなどに入れる場合は云々」と書かれていたが、あれれ、ラーメンに麩を入れたりもするのかなあ。醤油ラーメンの場合に限られるのか、どうだろう? ラーメンは滅多なことでは食べないので定番の具だとかトレンドとかろくに知らないが・・・。
上の写真の左のは「庄内(しょうない)麩」と呼ばれるタイプのもの。北前船への積込みに適するよう、こういう形状に仕上げるようになったらしいが。「合理主義もそこまで行くと味が犠牲になるのでは」と見るのは正しくない・・・食してみれば明らかなこと。
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下のはオフの日に飲んだビール(あ、一番右のは「ビール」ではないな)。
秋・・・
写真左は、すっかりおなじみのキリンの秋限定醸造ビール「秋味」。やはり美味い。
真ん中は、これは発泡酒なのか第三のビールなのか知らないけど、サントリーの「秋楽」(あきらく)・・・訓読みと音読みが混じって「湯桶読み」になっているところに微妙な抵抗感を覚えるのは筆者だけかも知れないが、そんなことはどうでもよい、しかし「うーむ」と思うのは:
以上の2つはデザインが似ていると言えるか言えないか・・・という問題。
全体のカラートーンは、これは似ているよなあ。でも、秋っぽい色としてこういう感じになるのは仕方ないことか。
狙っているシーズンすなわち「秋」ゆえに、ネーミングに「秋」という文字・音が混じるのもこれまた致し方ない、やむを得ないと思えるが、でも、筆者が後発メーカー(後出しメーカー)の人間だったなら、先発メーカーが商品名の表示に用いた字体/フォントとはかなり違ったものを選ぶだろうなあ、そしてさらに「 秋 <あきらく> 楽 」みたいな表記をしてみたり、文字を斜め配置してみたりとか、何か考えそうだ・・・。
サントリーのこれの肝心の味は・・・わりと美味いと思えた。
再び商品デザインの話に戻ると、キリンのは「もみじ」の葉と「イチョウ」の葉、そして「満月」があしらわれているが、サントリーのは「もみじ」の葉のみ。
でも、実はサントリーにも「満月」が・・・などと書くとサントリーの人がビックリしてしまうかも知れないが、缶を真上から見ると、プルタブがある上面が金色なので「満月」っぽくなくもない。上面から眺める限り、金色の「秋楽」のほうがビールの「秋味」よりも高級っぽい(笑)
サントリーは「イチョウ」が嫌いなのか?
そんなこともないな。写真の一番右のはサントリーの焙じ茶だが、ここには「イチョウ」も。
雑記
或るお店で飲んだ折りに頂戴してきた空きボトル。「グレンロセス」というシングル・モルト・ウィスキーのもの。
ウィスキーのボトルということに限らず、およそすべてのガラス容器を考えてみた場合には何の変哲もない形という印象を与えるかも知れないが、でも、この形は「いいなあ」と思えてしまうのだ。紙パック入り焼酎なんぞもこんな容器に移し入れたら味も変わりそうな気が・・・本当は紫外線などカットしてくれそうな色つきボトルのほうが望ましかろうけど、このボトルの形状にはこのように透明か、さもなければ淡いグリーンやブルーが似合うのではないか。
ちなみに、この銘柄のこのロットについての風味の特徴がメーカー側で手書きされている(写真はボケてしまっているが)・・・「熟した果実、柑橘類、バニラ、微かに香辛料」と訳せばよいか。